市指定有形文化財 木造獅子狛犬

ページID1004042  更新日 2024年11月22日

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写真:木造獅子狛犬

名称
木造獅子狛犬
よみ
もくぞうししこまいぬ
種別
市指定有形文化財 彫刻
員数
1対
所在地
小仙波町1-21-1
指定年月日
平成23年2月21日
所有者
仙波東照宮
備考

この獅子・狛犬像は、東照宮再建時に奉納されたものと考えられ、現在幣殿に安置されている。本殿に向かって右の口をあけた阿形(あぎょう)が獅子、左の頭部に角があり口を閉じた吽形(うんぎょう)が狛犬である。像高は、獅子が55.2センチメートル、狛犬が62.2センチメートル、寄木造、玉眼、ベンガラ漆地に金泥彩(後補、元は朱漆地に漆箔)からなり、たてがみや脚部の房毛、尾は白土地に緑色、口内は赤色の彩色が施されている。
造立銘は見られないが、『本朝大仏師正統系図并末流』の記事から、作者は京都七条仏所の康音(こうおん)で、寛永15年(1638)に制作したことが知られる。康音が所属した京都七条仏所は、先代の康猶(こうゆう)以来、天海の指名により上野東照宮、東叡山寛永寺、江戸城紅葉山東照宮等の造像事業に携わり、幕府御用仏師としての地位を獲得している。
本像は、和様狛犬の伝統によりながら、鎌倉時代風の精悍で迫力ある獅子狛犬の姿をみごとに表現しており、江戸時代の獅子狛犬としては出色の出来映えを示している。仙波東照宮寛永17年(1640)の再建時の遺品の一つとして文化財的価値が高い。

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