市指定有形文化財 木造正観音菩薩立像

ページID1003985  更新日 2024年11月22日

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写真:木造正観音菩薩立像

名称
木造正観音菩薩立像
よみ
もくぞうしょうかんのんぼさつりゅうぞう
種別
市指定有形文化財 彫刻
員数
1躯
所在地
渋井703-4 観音堂
指定年月日
平成15年3月24日
所有者
蓮光寺
備考

渋井観音堂の本尊。像高は82.2センチメートル。寄木造、玉眼、肉身部は朱塗地に金泥彩、着衣部は漆箔(しっぱく)、白毫珠(びゃくごうじゅ)には水晶を嵌入(かんにゅう)し、髪は群青彩、眉は墨、唇に朱彩が施されている。これらの表面の塗りや白毫の水晶、金銅製の宝冠・装身具及び持物の蓮華、台座・光背等は江戸時代の後補となり、さらに本体左右の腕及び側面に垂れる天衣(てんね)も、近世修理時の後補とみなされる。
本像は、一時期水害や風雨により破損が進んだ時期があったらしく、江戸時代に面部や腕が彫り直されているため、表情に幾分近世的な硬さが認められるものの、全体的な立体構成や宝髻(ほうけい)のかたち、裙(くん)の衣文(えもん)表現などに藤原風の特徴が認められるところから、定朝(じょうちょう)様に親しんだ旧派仏師の手により鎌倉時代初期頃に造像されたものと判断される。
川越地域に遺る平安・鎌倉彫刻の中にあって、めだって都風に洗練された出来映えを見せる仏像として貴重である。
なお、本像は丙午及び壬午歳の60年に2度の開扉である。

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