市指定有形文化財 天海版一切経
- 名称
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天海版一切経
- よみ
- てんかいばんいっさいきょう
- 種別
- 市指定有形文化財 書跡・典籍・古文書
- 員数
- 6323点
- 所在地
- 小仙波町1-20-1
- 指定年月日
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昭和45年1月12日
- 所有者
- 喜多院
- 文化財の概要
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一切経(大蔵経(だいぞうきょう)が印刷されて世に広まるのは、中国では宋の時代からなのであるが、日本において一切経が印刷されるのは、江戸時代に入ってからである。
その最初のものとして完刻されたのが、この『天海版一切経』と呼ばれているものである。この呼び名は通称で(「天海版」の他に「倭蔵」とか「寛永寺版」などとも言う)、正式名称は『日本武州江戸東叡山寛永寺一切経』と言う。
天海が川越喜多院の住職に就いたのは慶長4年(1599)のこととされるが、後に将軍徳川家康の知遇を得、仏教興隆に功績のあったことはつとに名高い。その後三代将軍家光の援助のもと、天海は寛永14年(1637)に一切経の印刷を起業する。大部の経のため、天海は完成を見ずに寛永20年(1643)に没するが、その後は残された門弟たちの尽力により、慶安元年(1648)に部数1453部、巻数6323巻、函数665函(同時に出された「新刊印行目録」の数に依る)を以て完結した。喜多院にも、将軍家光から寄進を受けて、この一切経が蔵されている。
なおこの経の全貌を示す目録が、平成11年4月に『東叡山寛永寺天海一切経目録』として、佛教大学松永研究室より発行されている。
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