市指定有形文化財 菅間竹ノ谷家文書

ページID1003945  更新日 2024年11月22日

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写真:菅間竹ノ谷家文書

名称

菅間竹ノ谷家文書

よみ
すがまたけのやけもんじょ
種別
市指定有形文化財 書跡・典籍・古文書
員数
770点
所在地
郭町2-30-1 川越市立博物館
指定年月日

平成25年3月25日

所有者
個人
文化財の概要

竹ノ谷家には中世文書4点、近世文書229点、近現代文書535点がある。中世文書4点(原文書3点。写1点の正文(しょうもん)は谷中大野家が所蔵)は、戦国大名北条氏による在地支配の姿などを示す貴重な史料である。

  1. 北条家朱印状写 天正5年(1577)5月26日府川郷(ふかわごう)に隠田ありと竹谷源七郎と大野縫殿助(ぬいのすけ)が訴え、検地の結果、隠田が見つかり、検地増分のうち5貫文が与えられ代官職に任命された。
  2. 北条家検地書出 天正5年5月26日(包紙に竹谷、大野とあり)府川郷の田14町5段余、畠24町2段余、分銭112貫706文、除分20貫を引いた92貫706文が定納(じょうのう)額となり、永楽銭で46貫353文と決まった。
  3. 太田氏房検地書出 天正15年(1587)10月12日(包紙に竹谷、大野とあり)岩槻主太田氏房による検地で、46貫900文を進納せよと命じられる。
  4. 太田氏房朱印状 天正15年10月12日府川郷定納分以外に、5貫文を竹谷と大野に与えることを保証した。近世の菅間村(すがまむら)では、旧家である竹ノ谷家と菅間家の2家が初頭より名主を務め、年番で村政を行なっていた。年番のため年貢割付状は隔年のものが初期より幕末まである。竹ノ谷家は「上菅間」分(村の軒数の3分の1)を管轄しており、名寄帳等土地台帳が多数残存している。明治期には戸長、明治22年(1889)に4村が合併して芳野村となるに際して村長を務めた家柄で、近世・近代共に村方文書が揃っている。

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