市指定有形文化財 木造甲冑不動明王立像

ページID1003987  更新日 2024年11月22日

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写真:木造甲冑不動明王立像

名称
木造甲冑不動明王立像
よみ
もくぞうかっちゅうふどうみょうおうりゅうぞう
種別
市指定有形文化財 彫刻
員数
1躯
所在地
古谷本郷1428
指定年月日
平成4年4月16日
所有者
灌頂院
備考

灌頂院(かんじょういん)に伝来するものだが、その詳しい来歴を明らかにしない。
像高68.1センチメートル、檜材寄木造、彫眼、現状素地を表す像で、頭部は一材で差首とし、体幹部は岩座と共木。背面は腰以下に別木を当て、背面腰より上は襟首で割矧(わりはぐ)と思われる。
通例の不動とは異なり、頭に兜を被り、身には衣の上に革甲(かわよろい)を着けて右手に剣、左手に羂索(けんさく)を持って岩座上に立つ。頭部を中心に後世の補修の手が各所に及び、ことに頭部は面相部や冑を含め大きく改変されており、洗練された身のこなしを見せる細身の体躯部に比べ無駄の多い鄙びた造りが目立つ。おそらく当初は毘沙門天のような武神像であったものを頭部及び両手肘から先を不動のそれに直し、現在の姿に整えたものと考えられる。
体躯部の彫りは繊細かつ技巧的な仕上がりを示し、その作風は同院に併せて伝来する木造阿弥陀如来立像に極めて近いものがある。体躯部は鎌倉時代中頃の製作になり、頭部の改変や修理は、室町時代頃のものと考えられる。

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