市指定有形文化財 菅原神社本殿・拝殿


- 名称
- 南大塚菅原神社本殿・拝殿 付建地割図1点造営関係文書2点万延元年棟札1枚
- よみ
- みなみおおつかすがわらじんじゃほんでん・はいでん
- 種別
- 市指定有形文化財 建造物
- 員数
- 2棟
- 所在地
- 南大塚2-4-7
- 指定年月日
-
平成17年7月22日
- 所有者
- 南大塚菅原神社
- 文化財の概要
-
当社は、新河岸川右岸の台地に位置し、境内は南大塚古墳群内にあり、本殿背後の盛土は古墳のひとつといわれている。当社は、棟札2枚〔正徳元年(1711)、万延元年(1860)〕、建地割図1点、造営関係文書2点〔「天満宮御普請着帳」「天神宮木割覚帳」安政2年3月(1855)〕を所蔵し、これらの資料によれば、現本殿は万延元年4月に造営され、当村の大工瀧嶋秀五郎注暉が施工したことがわかっている。
本殿は、覆屋内にたつ小型の一間社流造で、屋根は木瓦葺とし、千鳥破風、軒唐破風を付けている。柱上に台輪をまわし、尾垂木付の三手先(みてさき)を詰組に配し、大虹梁を架ける。さらに大虹梁上に出組を組んで二重の虹梁とし、中央に邪鬼の彫刻をおいて化粧棟木を支える。このような複雑な組物によって妻虹梁を迫り出し、組物間や支輪や虹梁自体にも彫刻を施して、迫力ある妻面を構成している。正面庇は几帳面取の角柱に地紋彫を施し、中央に竜の彫物を飾り、身舎(もや)とは手挟(たばさみ)と海老虹梁で繋ぐ。さらに四周の縁は四手先の腰組で支える。
また、本殿の前に入母屋造桟瓦葺の拝殿がたつが、これも本殿と同時期の造営である。拝殿の内部は畳敷、棹縁天井で、本殿とは反橋(そりばし)で結ばれている。本殿・反橋は拝殿に接続する覆屋(おおいや)内におさまっており、拝殿・反橋・本殿は連続する空間を形成している。本殿と拝殿を反橋でつなげるという社殿構成は珍しく、貴重な遺構といえる。また、造営関係文書・図面などが残っていることも文化財としての価値が高い。
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