市指定有形文化財 山崎家住宅(仲町4-3)

- 名称
- 山崎家住宅
- よみ
- やまざきけじゅうたく
- 種別
- 市指定有形文化財 建造物
- 員数
- 2棟
- 所在地
- 仲町4-3
- 指定年月日
-
昭和56年12月25日
- 所有者
- 個人
- 文化財の概要
-
当家は、天明3年(1783)創業の老舗菓子商であり、屋号を「亀屋(通称もち亀屋)」と称する。敷地は、旧鍛冶町通りより旧志義町通りへ矩折(かねおれ)になっており、鍛冶町通り側に店蔵と袖蔵、志義町通り側に土蔵と客座敷への門が設けられている。敷地内には店蔵を含む7棟の土蔵、客座敷、工場などが所狭しと並んでいる。
店蔵の外観は、北側に袖蔵をもった切妻造平入の堂々とした構えを示し、高い箱棟、出桁造、二重軒蛇腹、観音開扉、目塗台という土蔵造町家の典型を表しており、川越における土蔵造町家の代表と見なされている。その中でも圧巻は、2階の観音開扉で、開いた扉が再び隣接する扉と噛み合わされるようになっており、左官職人の意気込みを感じざるを得ない。店蔵1階の間取りは、間口4間奥行2間半の母屋とその前面に付く4尺の下屋からなり、下屋筋に揚戸構えが施されていた。店から背後の建物につながる出入口は、観音開扉の土戸のみで、通り土間を持たない外路地タイプの間取りとなっている。2階は現在倉庫として使用されているが、当初は畳敷で、2室に分かれていた。
店蔵の北側に添えられている袖蔵は、間口1間半奥行2間の小規模なもので、一般的な袖蔵とは異なり、店から直接出入りできる開口部を持たず、裏の工場側から商品類を出し入れするようになっていた。
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