市指定有形文化財 薬師神社

- 名称
- 薬師神社
- よみ
- やくしじんじゃ
- 種別
- 市指定有形文化財 建造物
- 員数
- 1棟
- 所在地
- 伊佐沼577
- 指定年月日
-
昭和33年3月6日
- 所有者
- 薬師神社
- 文化財の概要
-
この建物は、江戸時代にこの地にあった冷水山医王寺の本尊である薬師如来を安置するために建立されたもので、明治になって医王寺が廃寺となり、薬師神社本殿となった。
建築年代は、棟札から元和9年(1623)であることがわかっており、大檀那願主が川越城主の酒井忠利で、鎮守別当願主は医王寺良海、大工は根岸八五郎であることが判明している。
本殿の外観は寄棟造茅葺の屋根が架けられた正面3間側面3間の薬師堂建築で、正面3間の向拝は後から付けられたものである。内部は、前方2間を外陣、後方1間を内陣とし、内外陣の境に円柱をたて、中央間に蔀戸、両脇間に引違いの格子戸2枚を入れて結界としている。内陣には板壁を背面に禅宗様の須弥壇(しゅみだん)が設けられ、厨子が安置されるなど、後から神社本殿に改変されたにもかかわらず、仏堂としての形式が継承されている。
元禄5年(1692)に川越城主松平信輝の命で修理され、部材が取り替えられている部分もあるが、木鼻や実肘木(さねひじき)の絵様や平三斗(ひらみつど)の拳鼻(こぶしばな)などに江戸時代前期の特色をあらわし、建築年代や施主、施工者なども明確なことから貴重な文化遺産といえる。
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