市指定有形文化財 山田八幡神社本殿 付元禄10年棟札

- 名称
- 山田八幡神社本殿 付元禄10年棟札
- よみ
- やまだはちまんじんじゃほんでん
- 種別
- 市指定有形文化財 建造物
- 員数
- 1棟
- 所在地
- 山田340
- 指定年月日
-
平成17年7月22日
- 所有者
- 山田八幡神社
- 文化財の概要
-
社記によれば、当社は祭神を誉田別命として源頼政が創建したのが始まりとされる。また『新編武蔵風土記稿』によると、かつては志垂(しだれ)村、宿粒(しゅくりゅう)村、網代(あじろ)村、谷中(やなか)村、石田村、石田本郷、菅間村、向小久保(むかいおくぼ)村、府川村、比企郡角泉(かくせん)の十ヶ村の鎮守だったが、近世中期には府川村と志垂村の鎮守になった。
本殿は、柿(こけら)葺屋根の一間社流造で、棟札から元禄10年(1697)に造営されたことがわかっている。また、宝暦13年(1763)に板書きされた造営記録があり、これによれば、元禄8年正月に普請初があり、願主は綾部甚左衛門であった。また、宝暦13年に屋根葺替、御宮塗替などの修理を行ったことが記されている。本殿の建築は、近世の本殿で多用される彫刻をあまり施さず、簡素で堅実な様式を示しているが、かつては組物と蟇股が極彩色で仕上げられ、華やかだったと考えられる。また蟇股内部に含まれた花鳥の彫刻や虹梁、木鼻の彫りの浅い絵様などから、江戸中期の伝統的な技法がうかがわれ、伝統的な造りと意匠をもった本格的な神社本殿である。
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