市指定有形文化財 山王塚西古墳出土品
- 名称
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山王塚西古墳出土品
- よみ
- さんのうづかにしこふんしゅつどひん
- 種別
- 市指定有形文化財 考古資料
- 員数
- 1括
- 所在地
- 元町1-3-1(川越市文化財保護課)
- 指定年月日
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平成22年2月24日
- 所有者
- 川越市
- 文化財の概要
-
山王塚西古墳は入間川沖積地を西に望む台地、大塚一丁目にある。一帯は南大塚古墳群が存在し、この古墳は日本最大の上円下方墳である山王塚古墳に隣接する。
平成4年(1992)に発掘調査が行われ、墳丘は既に失われていたが、直径約40メートルの円墳であることが判明した。埋葬施設の構築石材は全て無くなっていたが残存の床面敷石範囲から幅1.8メートル、長さ3.6メートルの横穴式石室であったことが推測された。
石室の床面からは装身具、武器、工具などの副葬品が、数回の埋葬によったためと想定される散乱状態で発見された。直刀及び刀装具は3口以上存在し、六窓透の倒卵形鍔はX線調査によって縁部に波状C字状文の銀象嵌が巡ることがわかった。これは6世紀末から7世紀前葉までの年代を示す。
石室入口まで6メートルほどの長い墓道が通じているがその入口部分(前庭部)には墓前祭祀に用いられた赤彩の大形土師器甕が出土している。
古墳の規模、副葬品の内容から地域の有力首長の墳墓であることは確実で、隣接の山王塚古墳被葬者はその首長直後の世代の人物である可能性が高い。
山王塚西古墳の主な出土品はについては、石室内に装身具の耳環(じかん)11点、勾玉(まがたま)8点、切子玉2点、丸玉7点、ガラス玉17点と、武器・工具の直刀3点、柄頭1点、鵐目(しとどめ)2点、鍔3点、はばき2点、責金物1点、鞘尻金具1点、鉄鏃一括、刀子1点がある。そして、前庭部に土師器甕1点がある。
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