市指定有形文化財 松崎家住宅

- 名称
- 松崎家住宅
- よみ
- まつざきけじゅうたく
- 種別
- 市指定有形文化財 建造物
- 員数
- 1棟
- 所在地
- 仲町6-2
- 指定年月日
-
昭和56年12月25日
- 所有者
- 個人
- 文化財の概要
-
この建物は、屋号を「松崎屋」として砂糖商を営んでいた2代目松崎徳次郎によって建設された。現在は生業が運動具店に変わっているが、建物自は1階の店舗部分以外大きな改造はなく、よく保存されている。とくに仲町交差点の角地に建って人々を圧倒させる外観は当初のままである。店蔵の建築年代は、発見された棟札に明治34年(1901)8月30日に棟上げされたことが記され、川越の土蔵造町家としては後期の建物である。店蔵の外観は、間口4間奥行2間半、矩折(かねおり)に3尺の下屋庇を付けた堂々とした構えを示し、角地に建つ恵まれた立地条件を活かして妻側を入母屋造とし、大きな鬼瓦、影盛、箱棟からなる重量感あふれる屋根の豪華なつくりが人目をひいている。
そして入母屋造の妻飾りには、社寺建築で用いられる懸魚が施され、格式の高さを人々に誇っているかのようである。1階の間取りは、店舗部分の改造が多く、当初の状態を復原できないが、2階は、残された痕跡から押入もない簡素な一室空間だったことがわかる。
以上のように、当家の店蔵は角店という特徴を活かして、いかに豪華で目立つ建築ができるか、思う存分外観の意匠を凝らして作り出された土蔵造町家の傑作であり、当時の川越商人のエネルギッシュな意気込みを今なお感じさせてくれる建築である。
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