市指定有形文化財 漆喰細工伊豆長八作


- 名称
- 漆喰細工伊豆長八作
- よみ
- しっくいざいくいずのちょうはちさく
- 種別
- 市指定有形文化財 工芸品
- 員数
- 2点
- 所在地
- 個人所有
- 指定年月日
-
昭和50年6月9日
- 所有者
- 個人
- 文化財の概要
-
伊豆の長八は本名入江長八(いりえちょうはち)、天祐居士、乾道山人と号した。文化12年(1815)伊豆国下加茂郡松崎村の生まれ。江戸深川で左官を業とし、漆喰細工(鏝絵(こてえ))の名人と謳われた。
「焙烙(ほうろく)おかめ」は直径22センチメートル、素焼の焙烙の内側に着色した漆喰を用い、おかめの顔面をレリーフ状に表したもので、優雅な出来映えを示す。表面左隅に「乾道」の朱書銘がある。
屋敷稲荷の御神体は、神鏡を背に空中を飛行する白狐(びゃっこ)の姿を、白色の漆喰で細工し、同じく岩座を形どった台座とともに木造の厨子に納められている。疾走する白狐の姿はまさに生けるがごとく躍動感にあふれており、名人長八の腕の冴えをうかがわせている。白狐の頭尾の長さは22センチメートル、高さ19センチメートル、台座を含めた高さは29センチメートルを測る。岩座の裏に「川越小仙波村 為西川与四郎 丁丑仲秋塗之 本陽巧者天祐居士」の朱字銘があり、明治10年(1877)作の由来確かな品として貴重である。
長八は明治22年10月8日、75歳で没し、郷里松崎町の浄感寺に葬られた。
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