市指定有形文化財 木造阿弥陀如来坐像(蓮馨寺)

ページID1003993  更新日 2024年11月22日

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写真:木造阿弥陀如来坐像(蓮馨寺)

名称
木造阿弥陀如来坐像
よみ
もくぞうあみだにょらいざぞう
種別
市指定有形文化財 彫刻
員数
1躯
所在地
連雀町7-1
指定年月日
昭和47年2月8日
所有者
蓮馨寺
備考

浄土宗関東十八檀林のひとつである蓮馨寺の本尊である。両肩を深く衣で被い、来迎(らいごう)印を結んだ阿弥陀坐像で、像高は70センチメートル、寄木造、玉眼、漆箔(しっぱく)(後補)からなり、その引締まった体躯やはたらきのある衣文(えもん)表現に鎌倉後期頃の慶派系仏師の作風が認められる。
像内に数枚の銘札(めいふだ)を蔵し、近世に入って度々補修を受けたことが記録されている。そのうちもっとも古い天明6年(1786)に梵誉上人が誌した墨書銘によると、もとは「阿弥陀仏法橋覚慶作 弘安元丙寅七月十一日 至享保廿乙 卯年四百六十九也 山主就誉代」と記した紙片が首の中にあったが、虫喰いがひどいためここに再写しておいたとある。
蓮馨寺は室町末期に感誉上人が開山した寺であるが、この像の彫刻様式からすると、像内銘札にあるとおり弘安頃の作と思われる。銘文中に見える仏師の法橋覚慶(ほっきょうかくけい)は、文永3年(1266)山梨・本遠寺釈迦如来立像にもその名が見え、同一人物と考えられる。

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