市指定有形文化財 瓦経


- 名称
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瓦経
- よみ
- がきょう
- 種別
- 市指定有形文化財 考古資料
- 員数
- 1点
- 所在地
- 郭町2-30-1(川越市立博物館)
- 指定年月日
-
平成4年4月16日
- 所有者
- 川越市
- 文化財の概要
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喜多院東方で発見されたと伝えられている。現存部は縦横10センチメートル、厚さ1センチメートル内外で上半を欠く。法華経巻第二・譬喩品(ひゆほん)の一部が表裏に連続して箆(へら)書きされている。
瓦経とは方形の粘土板に経文(きょうもん)を刻んで焼成し、仏教の作善(さぜん)のため土中に埋納(まいのう)されるもので西日本から発見されるものが多い。主に経塚(きょうづか)から発見される。平安時代後期に経典を埋納する経塚が広く造られるが、その経典の代替として埋納されるため、まとまって大量に発見される。書かれた経文の出典も経塚出土の埋納経のものと同じであり、耐久性の良さもあって紙本経に替わるものとして普及したと考えられる。天地の上下線、縦の界線が引かれ、一行17文字で定形の経典通りに楷書されるのが通例である。
当瓦経は小形で隅丸に仕上げ、罫線表示も殆ど無く、字体も行書風で通例とは大きく異なる。今後の瓦経研究の貴重な資料といえよう。
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