市指定有形文化財 古尾谷八幡神社の算額
- 名称
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古尾谷八幡神社の算額
- よみ
- ふるおやはちまんじんじゃのさんがく
- 種別
- 市指定有形文化財 書跡・典籍・古文書
- 員数
- 1面
- 所在地
- 郭町2-30-1 川越市立博物館
- 指定年月日
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昭和47年2月8日
- 所有者
- 古尾谷八幡神社
- 文化財の概要
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この算額は、天保12年(1841)8月に、古谷上村の沢田千代次郎理則が古谷本郷の古尾谷八幡神社に奉納したもので、二つの問題とその答と術(解き方)が記されている。法量は、縦66センチメートル、横89.8センチメートル。
算額は、木板に数学の問題と答などを記して、神社仏閣に奉納した絵馬の一種である。算額奉納の目的は、一般の絵馬と同様に神仏に対する感謝や祈念のためだが、個人の研究発表の場でもあった。こうした算額の奉納は、江戸時代の数学文化を象徴する習慣であり、各地に残されている算額は貴重なものである。
沢田千代次郎は関流(せきりゅう)七伝手島清春の門人で、師から算術や測量術を学び、自身も多くの門弟を育てた。沢田家では千代次郎の子和助も父の影響を受けて算術を志した。また千代次郎の弟修民は医術の道に進んでいる。千代次郎は明治元年(1868)10月8日、54歳で没した。同家には和算書や算木、測量器具などが残されている。
千代次郎の師である手島清春は川越藩士で、天保4年(1833)の川越藩「巳給帳」によれば、家禄は12石3人扶持とある。手島の門人には、同藩の加藤新吉郎や大沢清五郎、上富村の武田喜代治郎などが知られている。
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