市指定有形文化財 滝島家住宅

- 名称
- 滝島家住宅
- よみ
- たきしまけじゅうたく
- 種別
- 市指定有形文化財 建造物
- 員数
- 1棟
- 所在地
- 幸町8-1
- 指定年月日
-
昭和56年12月25日
- 所有者
- 個人
- 文化財の概要
-
屋号を「熊重(くまじゅう)」と称し、初代滝島芳太郎が酒類販売を始め、二代目の滝島重蔵が現在の建物を建てた。建築年代は、棟札から明治28年(1895)11月18日に大工棟梁高柳鉄五郎らによって上棟されたことがわかる。
敷地が旧南町通りと旧多賀町通りがT字に交差した角地にあたるため、角地の敷地条件に合わせて半間の下屋庇を矩折(かねおれ)に出し、両面の通りに出入口を設けている。店蔵は、間口3間奥行3間2階建瓦葺屋根切妻造で、1階店舗の内部は、2畳の帳場と階段が住居と店蔵の境にある観音開扉の戸口脇に配され、それ以外は土間である。店蔵背後には土戸の片引戸が別に設けられ、こちらの戸口は通り土間として奥へ導かれ、幅約1間の通路が奥の土蔵に達するようになっている。店蔵の2階は、7畳半の座敷と商品置場として使われる板の間からなり、室内は、窓が前面2ヶ所、妻側1ヶ所に設けられ、蔵造りの2階としては明るい。店蔵の背後に接続する住居部分は、総2階建真しん壁かべ造づくりの建物で、前述した観音開扉の戸口を経て出入りするようになっている。外観はどちらかというと平凡で、屋根も棟に熨斗瓦を積み上げ、影盛は簡素である。2階の観音開扉も銅板等による簡便な仕上げであり、外壁も漆喰の剥離を防ぐため銅板で周囲を巻くなど気張りのない店蔵といえるが、正面の軒は出桁上に三重の軒蛇腹を施し、軒先を少しでも深くして、2階窓や外壁を保護しようとする合理性も見られ、近代的傾向があらわれている。
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