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市指定史跡 安井政章の墓

最終更新日:2024年4月22日

安井政章の墓の写真

名称 安井政章の墓
よみ やすいまさあきのはか
種別 市指定記念物 史跡
員数
所在地 末広町1-7-1
指定年月日

昭和33年3月6日

所有者 栄林寺
文化財の概要

 安井政章は、川越藩主松平大和守斉典の家臣渡辺玄郭の子として、天明7年(1787)10月川越で生まれ、成人後、安井久道の養子となった。通称を与左衛門、或いは珍平と呼んだ。幼時より儒学を修め、また槍術にすぐれ、川越藩公式流派であった宝蔵院流の師範を得ており、藩主斉典に指南したと伝わる。
 その才を買われ、政章は藩の郡奉行(高200石)に抜擢され、当時疲弊していた農村の回復に力を注いだ。特に藩領であった川島郷の水害を防ぐため、弘化2年(1845)に領内43ヶ村150余町にわたって長堤防を築き、その堤上に桜を植えた。俗に「川島桜」と呼ばれ、後世この堤のもとで「めぐみの桜」などの豊かな文学が生まれている。
 また政章は、大和守家が留守にしている前橋の地の水利改良にも、天保2年(1831)より着手し、良田の回復、利根川流路の改修、赤城山麓の植林などにも手腕を発揮している。
 嘉永6年(1853)6月19日、67歳で病没。栄林寺墓地に葬られた。大正7年(1918)その遺徳に対して正五位が追贈され、同11年には前橋市に功績碑が建てられている。なお政章が愛用した「十文字槍」も平成23年に市指定文化財にされている。 

お問い合わせ

教育委員会 教育総務部 文化財保護課 管理担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-6097(直通)
ファクス:049-224-5086

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