名称 |
川越の木遣り |
よみ |
かわごえのきやり |
種別 |
市指定文化財 無形民俗 |
員数 |
|
所在地 |
川越市内 |
指定年月日 |
平成9年1月6日 |
所有者 |
川越鳶組合木遣り会 |
備考 |
木遣りは、元来は作業歌で、大勢で息を合わせて木材など重い建築用材を引っ張る「木曳き木遣」と、造成地の土台固めをする「地形木遣」に大別できる。 「地形木遣」は江戸を中心に発達したもので、江戸との関係の深さから、川越の木遣りもこの「地形木遣」に属する。 江戸において、木遣りは土木関係の鳶の人達の技芸となり、祭礼のときに山車を曳きながら歌うことから、祝い事にも歌われるようになり「祝儀歌」となっていった。 川越の木遣りも、何代もの口伝を繰り返し、定着していったものと考えられる 近代となり建築様式の変化と相まって、木遣地形も減少し、昭和年代に入ると木遣りは祝儀歌として祭礼や上棟式などで僅かに歌われる程度で、曲題も限られたものに偏る傾向になった。 こうした中で、川越鳶組合の組合員が中心となり木遣会を設立し、随時に勉強会を開き修得伝承につとめている。 また、川越まつりの山車の組立、運行に多くかかわり、曳廻しの際にも鳶による「木遣り」が歌われている。 兄木遣「アニ」と弟木遣「オト」に分かれて交互に歌詞を歌うが、口伝によって受け継がれてきたことと、譜が五線譜にのらないため、稽古は本棒(落ち棒)によって拍子のリズムを会得しながら、歌詞に記号符号を書き込んでいく方法をとる。 木遣りの種類としては、木遣りの基本となる「地物」のほか、仕事の区切りを意味する「くさり物」、くさりの間に用いる「端物」、「大間」、祝儀ものの「追掛け物」、棟上げを主とする巻き上げて運ぶ際に用いる「巻物」、道中の長い時に用いる「流し物」、側受けの鳶が疲れた際の「手休め」などがあげられる。 |
開催情報 |
|