市指定有形文化財 原田家住宅
最終更新日:2023年10月20日
原田家住宅
名称 | 原田家住宅 |
---|---|
よみ | はらだけじゅうたく |
種別 | 市指定有形文化財 建造物 市指定記念物 史跡 |
員数 | 1棟 |
所在地 | 松江町2-8-6 |
指定年月日 | 昭和56年12月25日(建造物) 平成22年2月24日(史跡) |
所有者 | 川越市 |
文化財の概要 | 原田家は、代々米穀問屋「足立要(あだよう)」として埼玉県一帯を商圏として執り仕切ってきた大店で、敷地内に店蔵をはじめとする建築複合体がそのまま保存 されている貴重な町家である。店蔵の建築年代は、棟札によって、明治30年(1897)7月5日に上棟され、大工関谷兼吉、左官亀田與四郎、鳶竹中角造らが工事に携わっていることがわかっている。店蔵の外観は、間口4.5間奥行3間、2階建切妻造平入で、時代の勢いと格式が滲み出た構えを見せている。屋根には背の高い箱棟に巨大な鬼瓦と影盛が載り、二重蛇腹と出桁を組み合わせた軒回りと3連の観音開窓といった蔵造りの諸要素がすべて豪快であり、意匠的にも優れている。 間取りは店蔵と住居部分が観音開扉の土戸で隔絶できる、店・住居分離型の形式を採り、1階は、東側が土間となり壁面に丸太の半柱が3尺ごとに立っていることから、米俵が天井まで一杯に積み上げられていた光景を思い起こさせてくれる。一方西側は床上部分となっているが、店舗部分は後世になって改造され、当初の様子は不明である。店蔵2階へは、帳場の箱階段から上り、2階には床の間付8畳間、押入付6畳間、3畳間の3室が配されている。とりわけ8畳間は、天井が折り上げ天井になっており、土蔵造町家の2階に、ここまで豪華で格式のある座敷を設けているのは珍しい。原田家の店蔵は、米穀問屋「足立要」がもっとも繁栄した時期の歴史と生活を目に見える形で伝えてくれる建築遺産であり、川越における豪勢な土蔵造町家の一例として貴重である。 |
お問い合わせ
教育委員会 教育総務部 文化財保護課 管理担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-6097(直通)
ファクス:049-224-5086