県指定記念物 万葉遺跡 占肩の鹿見塚
最終更新日:2023年9月13日
万葉遺跡 占肩の鹿見塚
名称 | 万葉遺跡 占肩の鹿見塚 |
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よみ | まんよういせき うらかたのししみづか |
種別 | 県指定記念物 旧跡 |
所在地 | 富士見町21-1 浅間神社 |
指定年月日 | 昭和21年3月29日 |
所有者 | 浅間神社 |
文化財の概要 | 川越市富士見町に、もと「鹿見塚(ししみづか)」と称する大きな円墳があった。この古墳は、大正3年(1914)東武東上線が開通する際、線路用地として取り崩され、消滅してしまった。この古墳は「シシミ塚」「シロミ塚」とも呼ばれたこともあって、墳頂からの見晴らしのよかったことが偲ばれる。『万葉集』巻十四に収められている東歌の中の「武蔵国歌」には、歌われた場所を特定化するのが困難なものばかりであるが、そのうちの 武蔵野(むさしの)に占へ肩焼きまさでにも告(の)らぬ君が名卜(うら)に出にけり の歌については、この「占へ肩焼き」が鹿の肩甲骨を焼いて占なったもので、かつそれは鹿の捕獲し易い場所で詠まれた歌であろうとの見地から、武蔵野に聳え立つ鹿見塚が最適地と判断し、この塚が選ばれたもので、あくま推定による指定である。世に万葉歌碑は多くあるものの、そのほとんどがこのようなロマンに基づいて決められたものと言ってよい。しかし本来の鹿見塚が現存しなくなったため、今は代替地としてその近くに存する浅間神社古墳の地に、昭和29年(1954)11月に歌碑を建てたものである。傍らに翌年に建てられた「仙波町略史」の碑がある。 |
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