県指定有形文化財 喜多院日鑑
最終更新日:2023年8月28日
喜多院日鑑
名称 | 喜多院日鑑 |
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よみ | きたいんにっかん |
種別 | 県指定有形文化財 書跡・典籍・古文書 |
員数 | 98冊(喜多院)+9冊(川越市) |
所在地 | 小仙波町1-20-1(喜多院)、三久保町2-9(中央図書館) |
指定年月日 | 平成12年4月7日+平成12年3月17日(追加指定)平成26年3月11日 |
所有者 | 喜多院、川越市 |
文化財の概要 | 「日鑑」とは、ある機関の公式日記と呼べるもので、星野山無量寿寺喜多院には、こうした記録書が、宝暦8年(1758)から明治3年(1870)に至るまでの112年間にわたり、107冊遺されている。記録に関わったのは、住職の下で寺内の事務を統括していた「知事」の手に成ることから『知事録』と題されたものが多く、他に『日並記』『知事雑記』などの題を付けたもの、なかには無題の書もまじっている。当寺『日鑑』は、毎日の記録すべてを書きとどめたものではなく、特に重要と思われる出来事を抜萃して浄書した形になっている。が、この体裁は筆録者が移り変わって行くためか、年次がくだるにつれ、日付や採録記事に精粗が生じている。その内容は、寺内の業務や運営に関することが大半であるが、それ以外に他の天台宗寺院との関係や、川越藩主秋元家や松平大和守家とのかかわりが注目され、他に百姓一揆のこと、川越城下のたび重なる火事の記事など見出され、江戸時代後期の川越の有様を窺い知るには、貴重な史料となっている。原文は漢文体表記であるが、漢文版のほか、訓み下し文にしたものが、喜多院から出版されているので、容易に読むことが可能。今後の研究がまたれる。 |
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