県指定有形文化財 古尾谷八幡神社社殿 付享保七年銘棟札1枚
最終更新日:2023年9月6日
古尾谷八幡神社社殿
名称 | 古尾谷八幡神社社殿 付享保七年銘棟札1枚 |
---|---|
よみ | ふるおやはちまんじんじゃしゃでん つけたりきょうほななねんめいむなふだ1まい |
種別 | 県指定有形文化財・建造物 |
員数 | 1棟 |
所在地 | 古谷本郷1408-1 |
指定年月日 | 平成7年3月17日 |
所有者 | 古尾谷八幡神社 |
文化財の概要 | 古尾谷八幡神社は、貞観年中(859-877)に慈覚大師が石清水八幡宮の分霊を祀ったのが始まりと伝えられ、古尾谷庄13郷の総鎮守として古くから崇敬をあつめてきた。社殿の建築年代については、享保7年(1722)10月15日の年紀のある棟札が現存し、一連の社殿は享保6年7月に造営が始まり、翌年の10月に竣工したことが分かっている。大工棟梁は武州埼玉郡羽生領北篠村の藤原江森宣衛門正茂、脇棟梁は同所の藤原総野左助吉明、目付大工は入間郡木ノ目村の藤糠田伝左衛門正重であり、古尾谷庄13郷の氏子によって建設されている。社殿の建物は、本殿・幣殿・拝殿からなる朱塗りの権現造であり、屋根は銅板葺であるが、もとは瓦葺で、関東大震災後に銅板葺に改めている。本殿は正面3間側面2間の入母屋造で、屋根には千木(ちぎ)と堅魚木(かつおぎ)を飾られ、四周に縁と高欄が回っている。身舎(もや)内部は内陣外陣に分割する境に建具はなく、一室空間である。外陣正面は中央間に黒漆塗の両折板唐戸、脇間に両開の板唐戸をたて、身舎組物は出組で、中備(なかぞなえ)は蟇股として四周に板支輪(しりん)を巡らせている。板支輪には一面に渦紋を彫刻して彩色を施し、蟇股も極彩色仕上げである。また、内陣内には入母屋造で正面に千鳥破風、軒唐破風をつけた宮殿が安置され、全体が黒漆塗で、扉に牡丹、脇壁に昇竜・降竜の彫刻を飾り、組物、蟇股、彫刻などは極彩色が施されている。 |
お問い合わせ
教育委員会 教育総務部 文化財保護課 管理担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-6097(直通)
ファクス:049-224-5086