県指定有形文化財 徳川将軍献上太刀




- 名称
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徳川将軍献上太刀
- よみ
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とくがわしょうぐんけんじょうたち
- 種別
- 県指定有形文化財・歴史史料
- 員数
- 6口
- 所在地
- 小仙波町1-20-1
- 指定年月日
- 昭和52年3月29日
- 所有者
- 喜多院
- 文化財の概要
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喜多院の中興の祖である天海大僧正は、将軍徳川家康、秀忠、家光の3代にわたる帰依を得て、幕府の宗教政策にも深く関わった。喜多院には、全部で7口の太刀が現存する。
7口のうち4代家綱献上の銘「友成」の太刀【糸巻太刀】は、重要文化財に指定され、残る6口が、県の歴史資料に指定されている。献上の順は、4代家綱ー銘「国資」、5代綱吉ー銘「備州長船良守」・銘「肥前国藤原広貞」、7代家継ー銘「助氏」、9代家重ー銘「藤原国正」、10代家治-銘「康継」である。
4代将軍徳川家綱献上の太刀は、磨上 げながら茎尻 に国資 と銘があり、鎌倉時代末期の肥後延寿派の国資の作とわかる。地刃ともに健全、出来映えもすぐれる。金梨子地 糸巻太刀拵は補足箇所があるが、製作年代は江戸初期を下らない。国資を除く5口の太刀は、室町時代初期(応永頃)2口(備州長船良守、助氏)、江戸時代3口(備前国藤原広貞、藤原国正、康継)であり、いずれも地刃健全である。5口とも金梨子地葵紋散、糸巻太刀拵で、一部補修がみられる。製作年代は江戸初期か、下っても元禄頃である。いずれの太刀にも献上目録が存在し貴重である。
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