県指定有形文化財 氷川神社本殿 付造営関係文書4冊

- 名称
- 氷川神社本殿 付造営関係文書4冊
- よみ
- ひかわじんじゃほんでん つけたりぞうえいかんけいもんじょ4さつ
- 種別
- 県指定有形文化財・建造物
- 員数
- 1棟
- 所在地
- 宮下町2丁目11番地3
- 指定年月日
-
昭和31年11月1日
- 所有者
- 氷川神社
- 文化財の概要
-
本殿の外観は、正面3間側面2間の入母屋造で、銅瓦葺の屋根に千鳥破風、軒唐破風(のきからはふ)を付け、正面に1間の向拝が設けられている。建築自体の架構、そこに施された装飾、壁面に飾られた江戸彫彫刻、どれをとっても最高の技術で密度の高い仕事がなされており、まさに江戸後期、明治初期の川越を代表する神社本殿である。身舎(もや)の平面は、前方を外陣、後方を内陣の二つの部分からなり、四周に縁と高欄が回っている。組物は尾垂木(おだるき)付の三手先(みてさき)で、中備(なかぞなえ)は設けず、吹寄せの支輪と板支輪が四周を囲んでいる。尾垂木は篭彫の竜と雲水紋とし、中備の代わりに一面彫刻がはめ込まれている。軸部の柱、梁、桁、長押、貫などほとんどすべての部材に地紋彫が施され、地紋彫は脇障子、高欄の地覆、平桁、架木、縁下にまでおよんでいる。建築年代については、棟札のほか天保13年(1842)の「川越御宮彫物註文積帳」、同14年の「氷川社彫物手間金請取帳」、嘉永2年(1849)の「御本社銅瓦葺方着到帳」、弘化4年(1847)の「氷川御普請元帳出入差引調帳」などの造営関係文書が現存し、天保13年に起工し、明治3年(1870)に上棟したことがわかっている。施工者は、正棟梁は城主お抱えの印藤捨五郎由道で、副棟梁が同じく川越城主お抱えの桑村三右衛門義輝である。彫物師は浅草平右衛門町住の名工である嶋村源蔵、さらに北武蔵熊谷住の飯田岩次郎が技を競っている。
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