県指定有形文化財 古尾谷八幡神社旧本殿 付天正五年銘棟札1枚

- 名称
- 古尾谷八幡神社旧本殿 付天正五年銘棟札1枚
- よみ
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ふるおやはちまんじんじゃきゅうほんでん つけたりてんしょうごねんめいむなふだ1まい
- 種別
- 県指定有形文化財・建造物
- 員数
- 1棟
- 所在地
- 古谷本郷1408-1
- 指定年月日
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平成7年3月17日
- 所有者
- 古尾谷八幡神社
- 文化財の概要
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旧本殿は、現在の本殿の西側に建ち、全体が朱塗りで規模が大きい銅板葺二間社流造、見世棚造の建築である。見世棚造とは、正面の木階(きざはし)を省略して、供物などを置く見世棚と呼ばれる棚を設けた小型簡易の建築で多く採用される形式であり、旧本殿のような大型のものは大変珍しい。また、二間社もあまり例が多くない。身舎(もや)は組物を連三斗(つれえみつど)とし、中備(なかぞなえ)は板蟇股で妻飾は豕扠首(いのこさす)である、軒は二軒繁垂木(ふたのきしげだるき)であるが、地垂木の反りはかなり大きい。庇は大面を取った角柱に陸梁(ろくばり)の頭貫(かしらぬき)を架け、連三斗(つれみつど)を組み、頭貫の鼻は木鼻とせずに肘木でおさめている。中備を飾らず、身舎との繋ぎも海老虹梁とはせずに陸梁である。建築年代は棟札から天正5年(1577)であることがわかっており、技法的にも古い手法が認められる。例えば地垂木の反りがきわめて大きいこと、身舎組物の鼻を肘木とせずに木鼻とすること、庇頭貫と繋梁を細い陸梁とすること、庇頭貫の鼻を木鼻とせずに肘木にすることなど、中世の建築に見られる古い手法が認められ、貴重な建築遺構である。
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