県指定有形文化財 喜多院 多宝塔

ページID1003832  更新日 2024年11月22日

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写真:喜多院多宝塔 外観
喜多院・多宝塔
名称
喜多院 多宝塔
よみ
きたいん たほうとう
種別
県指定有形文化財・建造物
員数
1棟
所在地
小仙波町1-20-1
指定年月日
昭和43年12月17日
所有者
喜多院
文化財の概要

多宝塔は、方形造、重層本瓦葺の三間多宝塔である。初重(しょじゅう)は四周に縁を回す方形の平面で、軒組物は二先(ふたてさき)で中備(なかぞなえ)に蟇股と間斗束(けんとづか)を設けている。二重は円形平面で、組物を四手先として二軒繁垂木(ふたのきしげだるき)の軒先を支える複雑な架構である。初重と二重の間をつなぐ白漆喰塗の亀腹と、頂部に相輪を頂く方形造の屋根を支える四手先の軒先を彩る朱が織りなす対比が、この多宝塔建築に魅力を与えている。建築年代は、『星野山御建立記』から寛永15年9月26日に着工し、翌年寛永16年(1639)2月に竣工していることがわかっており、番匠大将は平之内大隅守、大工棟梁は喜兵衛、長左衛門である。なお、現在の多宝塔は、もと白山神社と日枝神社の間にあったが、明治43年(1910)に二重目を取り払って、初重にコンクリートの亀腹と方形屋根を加えるという大改造がなされ、慈恵堂と庫裏玄関を結ぶ廊下の中ほどに一度移築されている。そして昭和48年(1973)には『匠明』「塔記集」に基づいて復元修復され、現在地で完成している。

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