市指定有形民俗文化財 川越祭り山車 龍神の山車

ページID1003924  更新日 2024年11月28日

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写真:龍神の山車

名称

川越祭り山車 龍神の山車

よみ
かわごえまつりだし りゅうじんのだし
種別
市指定民俗文化財 有形民俗文化財
員数
1台
所在地

松江町一丁目

指定年月日

平成10年7月14日

所有者
松江町一丁目自治会
文化財の概要

昭和26年(1951年)に建造された屋台を元に、平成元年(1989年)、四つ車、二重 鉾、左右型変形唐破風の囃子台、廻り舞台を持つ現在の形に大改造した。中高欄の左右に昇り龍と下り龍の見事な彫物が取り付けられているのが特徴で、これはかつて祭礼の際に、地元町内に立てた大幟の提灯掛けに飾られていたものである。
彫刻には「東都浅草 彫工 嶋邑圓哲」の銘がある。また、彫刻の収納箱に「文政十年龍入」とある。名工と呼ばれた島村円哲は享保5年(1720年)没であるので、文政10年(1827年)作の作者は円哲ではなく、島村家の流れを組む彫刻師の作であろう。島村家は、江戸中期から関東で活躍する彫物大工の名家で、石川家・後藤家とともに江戸彫物大工の御三家ともいわれた。川越には、川越氷川神社本殿彫刻(天保14年(1843年)頃)を遺した島村俊表ほか俊正・俊豊など島村家の作品が散見する。
川越において、神社建築に江戸彫が流行するのは文政期以降幕末にかけてである。龍神の山車の彫刻は、優れた江戸彫の作品であり、島村家と川越の繋がりを示す資料である。

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