市指定有形民俗文化財 高島流砲術額
- 名称
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高島流砲術額
- よみ
- たかしまりゅうほうじゅつがく
- 種別
- 市指定民俗文化財 有形民俗文化財
- 員数
- 1面
- 所在地
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郭町2-30-1 川越市立博物館
- 指定年月日
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平成4年4月16日
- 所有者
- 氷川神社
- 文化財の概要
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宮下町二丁目の川越氷川神社に元治元年(1864)に奉納されたもの。
高島流は幕末の天保期に高島秋帆(1798-1866)が創始した西洋式砲術の流派である。ペリー来航後、幕府が採用したこともあって、砲術といえば高島流と言われるほどになった。通常は大砲と小銃を併用するが、この奉納額は小銃隊のみのものである。
射撃訓練は、一定の距離から1辺が5センチメートル前後の菱形の的を撃つ。的は薄い桐板製で、この額では5.3センチメートル角の板が使われていた。その当たった痕のある的を鋲で打ち付け、下に射手の武士の名前が記してある。川越藩の岩倉彌右衛門の門人80名の名前が連ねてあり、砲術の上達を祈願したものと思われる。80枚の的のうち3分の1ほどが失われているが、額としての保存状態は良い。額の表に墨書で「奉納 高島流炮術 岩倉彌右衛門久成門人(80名の名前)元治元年甲子穐九月吉祥日」、裏には「工匠 川越鉄炮町 瀧造」とある。鉄炮町(鉄砲町)は現在の松江町二丁目あたりで、当時鉄砲鍛冶が住んでいたことからこの名がある。
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