市指定有形民俗文化財 大山講神酒枠及び関係用具
- 名称
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大山講神酒枠及び関係用具
- よみ
- おおやまこうみきわくおよびかんけいようぐ
- 種別
- 市指定民俗文化財 有形民俗文化財
- 員数
- 1式
- 所在地
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大袋650
- 指定年月日
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平成12年4月7日
- 所有者
- 埼玉川越市場青果商組合
- 文化財の概要
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大山講は、神奈川県の丹沢山地東端にそびえる大山(標高1,252メートル)と、その山中にある大山阿夫利(あふり)神社を信仰する組織である。江戸時代以降関東を中心に広い信仰圏をもち、川越市内にも多くの大山講があって代参を送っていた。
神酒枠は、その大山参りに際して御神酒を持ち運ぶために用いられたものである。2基1対とし、天秤棒の両端に通して運べるよう上部に四角い穴があいている。全体が漆塗りで、唐破風の屋根をもち、破風、軒の組物、彫刻などに金箔が施された豪華な造りである。屋根は外すことができ、天井板に郷土の絵師江野梅青による龍の絵が描かれている。収納箱には安政4年(1857年)の墨書銘があり、その年に造られたものであることがわかる。
神酒枠のほかにも神酒徳利、御札箱、高張提灯、行灯など合計20種類もの関連用具が良好な状態で保存されている。かつては連雀町にあった川越青講の所有であったが、現在は埼玉川越市場青果商組合の所有となっている。そして今でも毎年6月にはこれら一連の用具を飾り、関係者が大山まで代参している。
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