市指定有形民俗文化財 荷馬車馬子拝み図絵馬

ページID1003906  更新日 2024年11月22日

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写真:荷馬車馬子拝み図絵馬

名称

荷馬車馬子拝み図絵馬

よみ
にばしゃまごおがみずえま
種別
市指定民俗文化財 有形民俗文化財
員数
1面
所在地

郭町2-30-1 川越市立博物館

指定年月日

平成4年4月16日

所有者
砂新田春日神社
文化財の概要

砂新田の春日神社に奉納されたもの。「奉納」と「砂新田 長谷川久松」 という墨書があるだけで、奉納年や絵師に関する記載は見られない。名称を「荷馬車」にしたが、県内では馬力・馬力屋・運送などと呼ぶところが多かった。明治初期から昭和20年代まで見られた畜力輸送で、明治時代には二輪車が一般的だったが、大正以降は四輪車が普及したという。
この絵馬では画面右側が省略されているが、二輪車と思われる。馬が装着している馬具や車の描写はかなり正確である。馬の腹掛と荷の上の幟に見られる「○の中に川の文字」は長谷川を、薦被りの樽に書かれた「久」は奉納者である馬子の久松を表わすものだろう。背景に松を描くことは多いが、この絵馬の場合は特に太く丁寧に描いているので、久松にかけているのかもしれない。
春日神社は旧川越街道に面しており、砂新田は新河岸川の河岸場にも近い。稼業繁栄を祈願もしくは感謝のために奉納した絵馬と思われるが、川越における近代輸送業の一端を示す資料である。

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