国指定史跡 山王塚古墳

ページID1003824  更新日 2024年11月22日

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写真:山王塚古墳
山王塚古墳遠景
写真:前門柱
羨道において検出した前門柱
名称
山王塚古墳
よみ

さんのうづかこふん

種別
国指定史跡
所在地
大塚1-21-12他
指定年月日

令和5年3月20日

所有者
川越市 ほか
文化財の概要

入間川を望む台地に立地する日本最大の上円下方墳である。規模は墳丘高5m、上円部直径37m、下方部一辺69m、周溝外縁一辺90m、墳丘盛土の高さ5m。地中レーダー探査により埋葬施設は全長約15m、玄室と前室を持つ複室構造の横穴式石室が推定され、また羨道(えんどう)と前庭の一部が発掘調査されている。羨道の側壁石材は遠隔地から運搬した角閃石(かくせんせき)安山岩と緑泥片岩、床は拳大(こぶしだい)の礫を敷いていた。埴輪は持たず須恵器の平瓶とフラスコ形長頸瓶、ガラス小玉および石室内にあったと思われる木棺に使用した鉄釘片が出土した。築造時期は7世紀後半と推定される。
上円下方墳は方形壇の上に円丘を乗せる墳形で発掘調査で確認されたものは全国に6例しか無い極めて特異な墳形である。山王塚古墳の時代は日本が律令国家へと歩み始め、地域支配形態が前代の古墳時代とは全く異なる地方行政組織に変貌する時代である。山王塚古墳の規模と墳形から、被葬者は古代入間郡域における枢要な地位の人物と推定される。

地図

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