重要美術品 絹本著色東照権現像 天海ノ賛アリ

- 名称
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絹本著色東照権現像 天海ノ賛アリ
- よみ
- けんぽんちゃくしょくとうしょうごんげんぞう てんかいのさんあり
- 種別
- 重要美術品・絵画
- 員数
- 1幅
- 所在地
- 郭町2-30-1 博物館
- 指定年月日
- 昭和11年9月12日
- 所有者
- 博物館
- 文化財の概要
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豊臣秀吉の例にならって徳川家康も没後に神格化がはかられ、東照大権現としての御影が多数描かれた。喜多院に縁の深い天台僧の天海(寛永20年、1643没)は、その推進に大きな役割を果たしており、いくつかの東照大権現像には自ら賛を加えている。本図もその一つで、かつては茨城県守谷町の天台宗の古刹、西林寺に伝えられてきたものである。
本図の賛は、「東照大権現」「帰命満月界 浄妙瑠璃光 法楽救人天 因中十二願」「三国伝灯 山門探題 大僧正天海書」と書かれている。偈 句は天台宗の本尊である薬師如来に因んだもので、もと寛永寺本覚院に伝来し、現在MOA美術館の所蔵となっている画像の賛と同じである。
県下では熊谷市の常光院と、ときがわ町の慈光寺に、天海僧正の賛をもつ東照大権現像が伝えられているが、新たにここ川越の地に本像が加わったことは意義深い。
なお、絵の筆者については特に伝来もなく不詳である。
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