この絵、私が持ってました。(2015年度冬)

ページID1013590  更新日 2024年11月22日

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この絵、私が持ってました。-収集家・安齊羊造と近代日本画家との愉快な交流-

写真:伝狩野素川章信《十六羅漢図》
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写真:鈴木其一《釣鐘図》
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写真:横山大観《井筒》
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  1. 伝狩野素川章信《十六羅漢図》文化5年(1808年)安齊家伝来
  2. 鈴木其一《釣鐘図》江戸時代(19世紀)羊造旧蔵
  3. 横山大観《井筒》明治30年(1897年)広島県立美術館所蔵
  4. 橋本雅邦《郭子儀》明治30~32年(1897-99年)頃 茨城県近代美術館所蔵
  5. 松野霞城《安齊春洲翁華甲像》大正2年(1913年)羊造旧蔵
写真:橋本雅邦《郭子儀》
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川越の旧家・安齊家の第13代当主安齊羊造(嘉永6年から昭和13年/1853年から1938年)は、明治~大正期に活躍した日本画家たちとの交流を介して絵画を収集した、当時はよく知られたコレクターでした。
幕府表絵師・狩野素川章信と姻戚関係にあった祖父、歌道にいそしんだ父母、という文化的に恵まれた環境の中で羊造は育ちました。家督を継いだ羊造は、横浜に出て生糸商・野沢屋(のち茂木商店)に精勤し、安定した生活を基盤に、主に日本美術協会や日本画会で活躍していた画家たちと直接にやりとりを重ねてコレクションを形成してゆきます。
最盛期には近世絵画をも含む厖大な作品数を誇ったコレクションは、大正12年(1923年)の関東大震災で罹災してしまいました。しかし、私家版『木綿園画集』や、震災前に羊造の手を離れた作品、そして幸いにして難を逃れた大量の書簡類などから、羊造と画家たちとの愉快な交流が具体的に浮かび上がります。
本展は、諸資料から羊造の収集活動を紹介し、コレクターと画家たちとの親交の実態を明らかにしようとするものです。現在語られる近代美術史の陰に隠れた近代日本画界の一端にもスポットを当てることとなるでしょう。

展覧会図録は次のページをご覧ください。

会期

2016年2月6日(土曜)から3月21日(月曜・祝日)まで

開館時間

写真:松野霞城《安齊春洲翁華甲像》
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午前9時から午後5時(入場は午後4時30分まで)

休館日

月曜日(3月21日は開館)

観覧料

一般 500円(400円)
大学生・高校生 250円(200円)
中学生以下 無料
( )内は20名以上の団体料金

  • 障害者手帳をお持ちの方と付添者1名 無料
  • 「川越きものの日」にちなみ、8日、18日、28日に着物で来館された方は団体料金

関連イベント

講演会「近代日本画を支えた人たち」

3月21日(月曜・祝日)午後2時から(1時間程度)
講師:塩谷純さん(東京文化財研究所企画情報部 近・現代視角芸術研究室長)

学芸員によるワンポイント講座

  • 2月21日(日曜)午後2時から(30分程度)「『木綿園画集』にみる羊造コレクション」
  • 3月6日(日曜)午後2時から(30分程度)「書簡類にみる愉快な交流」

学芸員による展示解説

  • 2月13日(土曜)午後2時から(30分程度)
  • 2月23日(火曜)午後2時から(30分程度)
  • 3月3日(木曜)午後2時から(30分程度)(手話通訳付き)
  • 3月13日(日曜)午後2時から(30分程度)

主催

川越市

助成

芸術文化振興基金、公益財団法人花王芸術・科学財団

後援

朝日新聞西埼玉支局、埼玉新聞社、産経新聞さいたま総局、東京新聞さいたま支局、日本経済新聞社さいたま支局、毎日新聞埼玉西支局、読売新聞さいたま支局、NHKさいたま放送局、J:COM川越、テレ玉、FM NACK5

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