杉浦非水の大切なもの 初公開・知られざる戦争疎開資料(2023年度夏)
会期
2023年7月8日(土曜)から9月3日(日曜)
開催趣旨

日本におけるグラフィックデザインの草創期に第一線で活躍した図案家・杉浦非水(すぎうらひすい/1876-1965)。
三越の看板デザイナーとしての仕事を皮切りに、ポスター、雑誌表紙、装丁など、時代やクライアントのニーズを敏感に察知しつつ多彩な展開を見せた非水のデザインは、印刷という新興メディアをとおして当時の社会に浸透し、現在もなお高い評価を得ています。
非水の妻は、川越の有力な商家岩崎家出身の歌人・杉浦翠子(すぎうらすいこ/1885-1960)です。
実は、第二次世界大戦の戦況が一層深刻化した1944年(昭和19)、非水は岩崎家に自身の仕事である膨大なグラフィック作品群を疎開させていました。そしてその一部は今日まで岩崎家の人々によって人知れず守り伝えられてきました。
本展では、新発見の「非水百花譜」原画をはじめ、ポスターや雑誌表紙といった非水図案の印刷物、図案集、若干の書簡類や写真類など、1000点以上に及ぶ非水の戦争疎開資料のなかから、厳選した約300点を初公開します。
モダンでスタイリッシュな非水図案の世界をどうぞお楽しみください。
開館時間
午前9時から午後5時(入場は午後4時30分まで)
休館
月曜日(ただし7月17日は開館)、7月18日(火曜)
観覧料
一般 600円(480円)
大学生・高校生 300円(240円)
中学生以下 無料
- ( )内は20名以上の団体料金
- 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をご持参の方、及びその介護者1名は無料
- 着物の日にちなみ、8日、18日、28日に着物で来館された方は団体料金
関連イベント
講演会「杉浦非水 モダンデザインの先駆者」

7月30日(日曜)午後2時から午後3時30分
講師:長井 健さん(愛媛県美術館専門学芸員)
※申込先着順。7月1日(土曜)午前9時から、電話またはファクスにて当館まで
オープニングイベント「非水図案を探して缶バッジを作ろう」
7月8日(土曜)午後1時から午後4時
ワークショップ「非水図案のペタペタ焼きを作ろう」
- 7月16日(日曜)午前10時から正午/午後2時から午後4時
- 7月17日(月曜・祝日)午前10時から正午/午後2時から午後4時
- 8月5日(土曜)午前10時から正午/午後2時から午後4時
- 8月12日(土曜)午前9時30分から午後4時【追加】
- 8月13日(日曜)午前10時から正午/午後2時から午後4時
- 8月19日(土曜)午前10時から正午/午後2時から午後4時
- 9月2日(土曜)午前9時30分から午後4時【追加】
※当日各回1時間前(8月12日(土曜)は午前9時から)に整理券を配布します。
学芸員による展示解説
- 7月22日(土曜)午後2時から
- 8月27日(日曜)午後2時から(手話通訳付き)
主催
川越市
助成
芸術文化振興基金
後援
朝日新聞さいたま総局、産経新聞さいたま総局、時事通信社さいたま支局、東京新聞さいたま支局、日本経済新聞社さいたま支局、毎日新聞埼玉西支局、読売新聞さいたま支局、NHKさいたま放送局、J:COM東上・川越、テレ玉、FM NACK5





掲載図版
- 「東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通」 1927年
- 三越広告図案原画(飛び込み) 1926年頃
- 『非水花鳥図案集』「4 くじやく(孔雀)二図」 1919年
- 『三越』第22巻第5号 表紙「初夏」 1932年5月
- 紫陽花(『非水百花譜』原画) 1919年
- 『アフィッシュ』第2年第1号 表紙「山」 1929年10月
- 非水図案絵葉書「たそがれ」 1915-16年
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
この情報はお役に立ちましたか?
お寄せいただいた評価はサイト運営の参考といたします。
このページに関するお問い合わせ
川越市立美術館
〒350-0053 川越市郭町2丁目30番地1
電話番号:049-228-8080 ファクス番号:049-228-7870
川越市立美術館 へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。