コレクションについて
川越市立美術館では「郷土出身作家並びに郷土にゆかりのある作家及びその関連作家の美術品」を中心に作品を収集して参りました。2024年(令和6年)3月現在のコレクション総数は約2100点にのぼります(資料含む)。
日本画は、一時期川越藩士であった橋本雅邦(1835-1908)およびその門下の作品、または川越に生まれた小茂田青樹(1891-1933)および共に研鑽を積んだ仲間の画家の作品が、系統的なコレクションを目指して収集されています。
そのほか、川越藩士の子息である森脇雲溪(1858-1946)、川越生まれの小村雪岱(1887-1940)、旧制川越中学校の教諭を務めた久保提多(1885-1956)などを挙げることができます。
さらに近隣地域にゆかりの作家として、一時川越に住んだのち越生町に暮らした関口正男(1912-2005)の作品なども所蔵しています。
洋画では、終生川越を拠点に活躍し名誉市民となった相原求一朗(1918-99)と、彼の所属した新制作協会の画家である猪熊弦一郎、脇田和、大國章夫らの諸作品が、最も系統立てれらたコレクションと言えるでしょう。
川越に生まれ波瀾の人生を遂げた岩崎勝平(1905-64)の作品および資料については、長年に渡る市による検証作業の成果として量的な充実度を誇っています。
版画は、川越とゆかりの深い井上安治(1864-89)や周辺の浮世絵師の作品が厚みを持ちつつあります。近年ご遺族から一括でご寄贈いただいた旧制川越中学校出身の内田静馬(1906-2000)の作品群は、初期から晩年までの諸作品がほぼ一望できる内容となっています。
彫刻では、川越に生まれた橋本次郎(1919-97)の作品が挙げられます。石膏原型の数々も、資料価値的に重要です。
川越ゆかりの現代作家としては、小泉智英(1944- )、長沢秀之(1947- )、中村一美(1956- )や金沢健一(1956- )などを挙げることができます。
川越市立美術館では、さらなる充実したコレクションを目指し、今後とも収集活動に努めていきます。
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川越市立美術館
〒350-0053 川越市郭町2丁目30番地1
電話番号:049-228-8080 ファクス番号:049-228-7870
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