市指定史跡 三変稲荷神社古墳
- 名称
- 三変稲荷神社古墳
- よみ
- さんぺんいなりじんじゃこふん
- 種別
- 市指定記念物 史跡
- 員数
- ー
- 所在地
- 小仙波町4-9-5
- 指定年月日
-
平成12年4月7日
- 所有者
- 喜多院
- 文化財の概要
-
旧入間川の沖積地を望む川越台地の縁辺に立地する。墳丘は開墾のためほとんど崩され、見かけは高さ2m程で墳頂に三変土田(さんぺんどでん)稲荷の小祠が祀られている。
昭和37年に周辺の畑から碧玉製石釧(へきぎょくせいいしくしろ)、土取りされた墳丘の一部からは「だ龍鏡」が採集されている(市指定有形文化財 三変稲荷神社古墳出土品の項で解説)。埋葬施設は既に失われている。発見された遺物から川越地方のみならず、全国的にも年代の遡る4世紀代の古式古墳であることが分かり、東国における発生期の古墳として知られるようになった。
昭和60年に発掘調査が行われ、墳形と規模が確認された。各辺長が異なり北辺20.5m、南辺23m、東辺25m、西辺22mのやや不正の方形墳で、周溝の幅は一定せず各辺が5から7m幅で巡ることがかった。
なお東側には周溝を掘り残して通路とするブリッジの存在が想定されている。単口縁と有段口縁2種の40センチメートルを超える大型の壺形土器が出土しているが、これらはみな底部に孔をあけた後に焼成しており、集落出土のものとは異なり、儀式用のために特別につくられたものである。埴輪の機能をもつ壺として墳丘裾に並べられていたと推定されている。出土土器の検討から4世紀末ころの古墳と考えられる。
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