市指定史跡 安井政章の墓
- 名称
- 安井政章の墓
- よみ
- やすいまさあきのはか
- 種別
- 市指定記念物 史跡
- 員数
- ー
- 所在地
- 末広町1-7-1
- 指定年月日
-
昭和33年3月6日
- 所有者
- 栄林寺
- 文化財の概要
-
安井政章は、川越藩主松平大和守斉典の家臣渡辺玄郭の子として、天明7年(1787)10月川越で生まれ、成人後、安井久道の養子となった。通称を与左衛門、或いは珍平と呼んだ。幼時より儒学を修め、また槍術にすぐれ、川越藩公式流派であった宝蔵院流の師範を得ており、藩主斉典に指南したと伝わる。
その才を買われ、政章は藩の郡奉行(高200石)に抜擢され、当時疲弊していた農村の回復に力を注いだ。特に藩領であった川島郷の水害を防ぐため、弘化2年(1845)に領内43ヶ村150余町にわたって長堤防を築き、その堤上に桜を植えた。俗に「川島桜」と呼ばれ、後世この堤のもとで「めぐみの桜」などの豊かな文学が生まれている。
また政章は、大和守家が留守にしている前橋の地の水利改良にも、天保2年(1831)より着手し、良田の回復、利根川流路の改修、赤城山麓の植林などにも手腕を発揮している。
嘉永6年(1853)6月19日、67歳で病没。栄林寺墓地に葬られた。大正7年(1918)その遺徳に対して正五位が追贈され、同11年には前橋市に功績碑が建てられている。なお政章が愛用した「十文字槍」も平成23年に市指定文化財にされている。
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