市指定史跡 中院
- 名称
- 中院
- よみ
- なかいん
- 種別
- 市指定記念物 史跡
- 員数
- ー
- 所在地
- 小仙波町5-15-1
- 指定年月日
-
昭和33年3月6日
- 所有者
- 中院
- 文化財の概要
-
中院は、現在「星野山無量寿寺中院」と呼ばれているが、かつては「仏地院(ぶっちいん)」と称し、創建の歴史は仏蔵院(ぶつぞういん)(今の喜多院)と同様の天長7年(830)、淳和天皇の代に慈覚大師円仁が開山したと伝える。
「喜多院縁起」によると、鎌倉時代、元久年間(1204から1206)の戦火により、無量寿寺は灰燼(かいじん)に帰したと言う。その後、永仁4年(1296)、伏見天皇の代に尊海僧正によって再興され、以来、仏地院は、江戸時代を迎えるまでは無量寿寺の中核寺院として、関東天台の教寺(きょうじ)580余ケ寺すべての本山の地位を得るに至り、仏蔵院と緊密な関係をもちつつ隆盛を極めた。
鎌倉新仏教の宗派は、多く天台宗から分かれ出ており、殊に日蓮宗は天台と繋がる面が多かったため、関東天台の談義所としての役割を有していた無量寿寺には、宗派を超えた日蓮宗の学僧が研鑽を積む学問所ともなっていた歴史があった。そのころの中院は、現在の喜多院境内にある仙波東照宮の場所に位置していた。江戸時代の寛永15年(1638)に起こった川越の大火後、仙波東照社の再建に当たり現在地に移転することになった。その後、享保18年(1733)には本堂が再建され、今日に至っている。
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