市指定史跡 永島家住宅(旧武家屋敷)
- 名称
- 永島家住宅(旧武家屋敷)
- よみ
- ながしまけじゅうたく(きゅうぶけやしき)
- 種別
- 市指定記念物 史跡
- 員数
- ー
- 所在地
- 三久保町5-3
- 指定年月日
-
平成18年3月27日
- 所有者
- 川越市
- 文化財の概要
-
永島家住宅は、旧南久保町通り東よりの、川越城南大手門に近い位置にあり、『川越城下図』から判断して川越藩の役宅が建つ武家地内にあることがわかっている。そして、敷地の東側は、通称「七曲(ななまがり)」と呼ばれる城下町特有の複雑に折れ曲がった細い道に面しており、表通りが腕木門を中心としたカラタチの生垣で囲われた景観は、武家地だった往事の面影をとどめている。
また、江戸後期の松平大和守家時代に川越藩御殿医の堤愛郷が居住し、幕末の松平周防守家時代にも御殿医の石原昌迪が居住するほか、明治時代には歯科医学者、東大教授、日本口腔学会初代会長を務めた石原久が幼少期を過ごしたことから、御殿医の住宅、医師の住宅として注目される。
現在の建物は、後世になって複数回の増築および改修を受けているが、創建当初の部分は、川越藩における建築規則の範囲内で建てられていたことがわかっており、さらに江戸時代後期の構造形式を比較的よく残していることから、武家住宅としての位置づけは確かである。しかしながら、建物内からは、御殿医だったことを示す実証史料は、今のところ発見されていない。
以上のように、永島家住宅は埼玉県下で唯一残る武家住宅の遺構として貴重であり、門と生垣、そして「七曲」で囲まれた武家地の景観を残している点も価値が高い。
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