市指定文化財 砂氷川神社のシラカシ
- 名称
- 砂氷川神社のシラカシ
- よみ
- ひかわじんじゃのしらかし
- 種別
- 市指定文化財 天然記念物
- 員数
- 1株
- 所在地
- 川越市砂640
- 指定年月日
- 平成25年3月25日
- 所有者
- 氷川神社
- 備考
-
砂氷川神社社叢の東端にあるシラカシは、幹周り3.88m、樹高18.6m、根回りは12.3から16.08mと推定される。枝張りは、東西14.3m、南北18.6m。樹齢はシラカシが植栽される例が多いことから神社の創建年の延享元年(1744)頃に植栽され270年程度と推定される。樹勢良好。樹木としての成熟度は高く老齢化している。枝振りは均一ではなく東側に多く張り出している。これは、雷や大風による被害を受けたことがないことから、昭和40年頃まで杉の大木が鬱蒼としていた関係で東端に位置するこのシラカシの枝は光を求めて東に大きく張り出したと思われる。また、全面に大小のコブがある根元部分は、神社石垣を抱き込むような形態を成しており、根の成長に伴って石垣は膨出している。
シラカシは、日本列島の暖温帯(注1)に成立する照葉樹林の構成樹木の代表種である。縄文時代より水のある低地から丘陵に広く分布することで照葉樹林文化を育む大きな要素となった常緑高木。近世から近代にかけて防風・防火・生垣として利用されるとともに材が堅いことから道具の柄や車の心棒などに利用されてきた。川越の原風景が照葉樹林帯の中にあることから市内全域で人々の生活と密着してきたシラカシ、その中で威容を放つ当シラカシは「川越市の木」のシンボルとしての位置付けは意義深い。
注1 広義の温帯を冷温帯・暖温帯に二分したときの呼称で、ほぼ暖帯と同義に用いる。日本では照葉樹林帯に相当するが、沖縄以南は含めない。
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