感染性胃腸炎について

ページID1006194  更新日 2025年1月24日

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感染性胃腸炎とは細菌・ウイルス・寄生虫などの病原体によって引き起こされる胃腸炎のことで、原因によって流行する時期が違います。
ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルス感染による胃腸炎が多く、秋から冬にかけて流行します。
感染力が強いため、二次感染(発病者から他の人への感染)予防も大切です。
手洗いの徹底、おう吐物やふん便の処理方法に気をつけてください。

症状

病原体により異なりますが、ノロウイルスによる胃腸炎では、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、発熱、腹痛であり、小児では嘔吐、成人では下痢が多いです。ロタウイルスによる胃腸炎では、嘔吐、下痢、発熱がみられ、乳児ではけいれんを起こすこともあります。感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。

合併症

けいれん、肝炎、まれに脳症

潜伏期間

1から3日程度

感染経路

経口感染

人のふん便中のノロウイルスが、下水を経て海へ運ばれ、二枚貝の内臓に蓄積。それを十分に加熱しないで食べることで感染します。

接触感染

ノロウイルスに感染した人が、十分に手洗いを行わずウイルスが手についたまま調理をすると、食品が汚染され、その食品を食べた人が感染します。

飛沫感染

ノロウイルスを含むおう吐物やふん便を処理した後、手についたウイルスや、不適切な処理で残ったウイルスが、口から取り込まれて感染します。

治療

ウイルス自体に効く薬はなく、症状に応じた対症療法が行われます。嘔吐の症状がおさまったらこまめな水分補給で脱水症状を防ぎながら状態の回復を待ちましょう。下痢止めなどの薬は、体の中にウイルスを留め、回復を遅らせることがあるので、自己判断での服用は避けてください。乳幼児や高齢者では下痢等による脱水症状を生じることがありますので早めに医療機関を受診することが大切です。

拡大防止

家庭内・施設内での感染対策

1.石鹸と流水で手を洗う

トイレの後、食事の前、調理の前後、おむつ交換の後、嘔吐物などを片付けた後は、必ず手を洗いましょう。
嘔吐・下痢症状のある場合は、タオルの共有を避けてください。

2.おう吐物やふん便等には直接触らない

処理方法
  1. 使い捨てのエプロンと手袋、マスクを使用する。
  2. おう吐物やふん便の処理時とその後は、窓を開けて換気する。
  3. 汚物をペーパータオルやティッシュペーパー等で静かに拭き取り、ビニール袋へ入れる。
  4. 拭き取った後は0.02パーセント(塩素濃度約200ppm)に薄めた次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤など)で、浸すように広めに消毒する。
  5. 拭き取ったものやおむつ等はビニール袋に入れ、密閉して捨てる。
    ※ビニール袋に、廃棄物が充分に浸る量の0.1パーセント(塩素濃度約1000ppm)に薄めた次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤など)を入れて消毒することが望ましい。
  6. 処理後は石けんと流水でよく手指を洗う。
消毒薬の作り方 ※塩素系漂白剤の原液濃度が5パーセントの場合
  • 0.02パーセント(塩素濃度約200ppm)次亜塩素酸ナトリウム
    原液10ミリリットル(ペットボトルキャップ2杯)を水2リットルで薄める。
  • 0.1パーセント(塩素濃度約1000ppm)次亜塩素酸ナトリウム
    原液10ミリリットル(ペットボトルキャップ2杯)を水500ミリリットルで薄める。

(消毒用エタノールや逆性石けん等は、ノロウイルス自体には効果がありません)

3.洗濯は別に

おう吐物やふん便等で汚れた衣服は、水洗いした後塩素系漂白剤で消毒し、他の人のものとは別に洗濯しましょう。

4.入浴は最後に

下痢等の症状がある場合には、入浴は最後にしましょう。

予防

予防接種

ロタウイルス感染症については、予防接種ワクチンがあり、乳幼児を中心に接種を受けることが行われています(2020年10月より定期接種)。ノロウイルスについては、予防接種はありません。

手洗い

特に、調理前、食前、排泄後、下痢をしている乳幼児や高齢者の世話をした後は、石けんと流水で手指をよく洗いましょう。

食品(特にカキ等の二枚貝)は十分に加熱して食べる

ノロウイルスは、十分に加熱(中心温度が85から90度で90秒以上)すれば死滅します。

調理器具等は清潔に保つ

まな板、包丁、ふきん等はよく洗い、熱湯や塩素系漂白剤でこまめに消毒し、清潔にしておきましょう。

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