東京2020パラリンピック出場!土屋 美奈子選手(柔道・女子70kg超級)
2021年7月2日(金曜)、日本パラリンピック委員会が東京2020パラリンピック競技大会の日本代表選手団を発表し、土屋美奈子選手が、柔道・女子70kg超級の日本代表に決定しました。
出場種目
柔道・女子70kg超級
パラリンピックの柔道は視覚障がい者の競技として行われます。試合は体重別に男子7階級、女子6階級で行われ、視覚障がいの程度が異なる選手の対戦もあります。
パラリンピック柔道のルールや見どころについて、詳しくは「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会ホームページ」や「パラリンピック、パラスポーツの総合サイト パラサポWEB」をご覧ください。
競技日時
2021年8月29日(日曜)午前10時30分から
競技会場
日本武道館
プロフィール
名前
土屋 美奈子 (つちや みなこ)

生年月日
1990年1月5日生まれ
所属
株式会社ギャラリー・ド・ポップ
経歴
15歳で柔道を始め、2013年に現在の所属である株式会社ギャラリー・ド・ポップに入社。
地元の静岡県で練習に励んでいたが、2016年、川越市にある「牛窪道場」へ入門。ソウル、バルセロナ、アトランタパラリンピックでメダル獲得経験のある牛窪多喜男(うしくぼ たきお)先生から指導を受け、目覚ましい成長を見せた。
現在は、地元静岡県に戻り、日々稽古を重ねている。
代表歴
2008年 北京パラリンピック:5位
本市とのゆかり
2016年から4年間、牛窪道場(川越市)にて稽古に励む。
2021年6月26日(土曜)、牛窪道場での稽古を取材しました
現在は地元静岡県の道場を拠点にしている土屋選手ですが、この日は、4年間稽古を積んだ牛窪道場を訪れていました。東京2020パラリンピックへの出場が決定した土屋選手にお話を伺いました。
稽古の様子
男子選手を相手に練習する土屋選手(写真右)。
牛窪多喜男先生らの指導のもと、集中して稽古に臨んでいました。
男子選手相手にも果敢に技を仕掛けにいく積極的な姿がとても印象的でした。
牛窪多喜男先生を囲んで
この日は、土屋選手のほか、東京2020パラリンピックに出場が決定している選手や、過去のパラリンピックに出場経験のある選手など、多くの選手たちが稽古に励んでいました。
後列左から、
- 高橋 秀克(たかはし ひでかつ)選手(ロンドンパラリンピック 男子73kg級:5位入賞)
- 牛窪 喜史(うしくぼ ひさし)先生
- 加藤 裕司(かとう ゆうじ)選手(アテネパラリンピック 男子81kg級:銀メダル、ロンドンパラリンピック出場)
前列左から、
- 半谷 静香(はんがい しずか)選手(東京2020パラリンピック 女子48kg級 出場決定)
- 牛窪 多喜男先生
- 土屋 美奈子選手
柔道を始めたきっかけ、牛窪道場への入門のきっかけは何ですか?
中学の時に音楽をやっていて、バンドでボーカルをやっていました。腹筋を鍛えると声の出し方が変わると言われて、高校で柔道に出会ったときに、これなら腹筋が鍛えられるぞと思って柔道を始めました。そこからは、試合で負けたのが悔しくて、勝つまでやってやろうと思って続けてきました。
牛窪道場への入門前、当初はそれまでお世話になっていた先生について青森に行く予定でしたが、当時リオパラリンピックの予選が近く、青森ではそれに合わせた練習ができないということで悩んでいました。その時に、視覚障害者柔道の選手の方から牛窪道場を紹介されたのがきっかけです。
柔道をやっていてどのようなところが楽しいですか?
自分自身を表に出せるところが楽しいです。日頃からいろんな方々にお世話になることが多いので、日常生活では自分の感情を隠しがちですが、柔道ではそんなことありません。自分のすべてをぶつけられるところが楽しいです。
視覚障害者柔道はどのようなところが難しいですか?
難しい点は、健常者との人間関係を築き上げることや環境に合わせることです。競技を始めれば、柔道は柔道。行く先々の環境は全部異なるので、会場まで行ったり着替えたり、そっちの方が大変です。最近はマスクを着けるか着けないかなど...行く先々で環境が全く違うので、これでもかというくらい、聞いて確認することが必要です。
自身のアピールポイントを教えてください。
牛窪道場に来てから、柔道でも日常生活でも、前に出られるようになりました。そこが自信を持てるところです。多喜男先生から、柔道や人生、その他にもいろいろなお話を聞いている中で、自分自身が前に出ていかなければならない、と心が変わっていく感じがありました。
東京2020パラリンピックを通して伝えたいこと、そして、意気込みをお願いします!
夢は諦めなければなんとかなる。続けること、繰り返すこと。どんなものでも、続ければものになります。何事も自分次第だと思います。諦めずに続けていれば、幸運がきます。
70kg超級(中には100kgを超える選手もいる階級)では、自分が一番小さい。その中でどのように戦うか。一試合一試合集中して戦いたいと思います。
皆さんへのメッセージ
川越市の皆様こんにちは。視覚障害者柔道の土屋美奈子です。
私は、川越市にあります「牛窪道場」で稽古を重ねていました。その中で、柔道がとても良い方向へと代わり、笑顔でいることがとても少なかった私が感情を思い切り表に出し、笑うようになりました。
川越市で過ごした4年間にとても感謝しています。皆様への感謝の心を忘れずに試合本番に向けて準備をすすめていきます!
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