県指定記念物 並木の大クス

- 名称
- 並木の大クス
- よみ
-
なみきのおおくす
- 種別
-
県指定・天然記念物
- 員数
- 1本
- 所在地
- 並木277 並木大クス公園
- 指定年月日
-
昭和9年3月31日
- 所有者
- 川越市
- 文化財の概要
-
並木のクスノキは、もともとは個人宅に植栽され庭木として保存されてきたもので、令和3年の計測では幹回り6.30m、高さ19.6mの巨木である。暖地性の木で埼玉での自生の例はないと思われる。成長が早く、令和4年時において、枝張りは南北17.0m、東西14.5mで、樹齢170年ほどと推定される。明治維新のころは幼木であっただろう。
この並木大クス公園の広さは812平方メートルであるが、根は水を求めて公園の広さ以上に広がろうとしている気配がある。一時期樹勢の衰えを感じる時期もあったが、枝下ろし剪定・支柱入れ等の措置を施して現在樹勢は回復している。
クスノキの精油には樟脳が含まれており、クスノキの葉や小枝を高温でし、発生する気体を冷却して取り出すことができる。樟脳は衣類用防虫剤として長く使われてきたが、その後衣類の防虫剤には、ナフタレンが使われるようになり、現在はパラジクロロベンゼンの全盛期となった。クスノキは樟脳をもつため虫害を受けることも少なく耐久性に優れ、舟材、仏像彫刻、建材、家具、木魚など用途は広い。
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