日枝神社遺跡 第4次調査
- 遺跡名
- 日枝神社遺跡
- よみがな
- ひえじんじゃいせき
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調査次
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第4次調査
- 時代
- 古墳時代
- 調査地
- 川越市大字上戸
- 調査面積
- 約36平方メートル
- 期間
- 平成26年2月17日から平成26年3月12日
- 調査要因
- 建売住宅建設
- 調査概要
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日枝神社遺跡は入間台地の東、入間川と小畔川に挟まれた支台上に位置する。入間川左岸からは850、小畔川右岸からは約250メートル。標高は約20メートル。
今回の調査では、古墳時代前期の住居跡1軒を検出した。床面は平坦で、全体的に固く踏み固められていた。炉跡は住居の北西寄りで2基、検出した。それぞれは切り合っており、作り替えが行われたと考えられる。ピットは6基、貯蔵穴は1基検出した。貯蔵穴は長径約100センチメートル、短径約70センチメートルの楕円形で、擂鉢状の浅い掘り込みであるが、中心付近に径約30センチメートルのピット状の掘り込みがあり、そこに落ち込むように土師器の甕を検出した。他に、床面からは北西側を中心に土師器の台付甕や壺などが出土した。
また、遺構には伴わないものの、「女」の墨書のある9世紀代の須恵器坏が表土層から出土している。
なお、調査地点の約20メートル北側には、埼玉県埋蔵文化財調査事業団の手掛けた日枝神社遺跡第2次調査地点がある。ここでは古墳時代前期初頭の住居跡1軒を検出しており、今回、検出した住居跡とほぼ同時期のものと考えられる。このほか、近隣の有泉遺跡で弥生時代終末期の住居跡を3軒検出している。今回の調査では、小畔川右岸の微高地に弥生時代終末から古墳時代初頭にかけての集落が営まれていたことが追認できた。



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