川越城跡第38・40・41次調査
北門・土塁の遺構を確認
本丸御殿の北側には、土塁と堀が築かれており、本丸と二の丸を隔てる北門が設けられていました。
発掘調査では、堀跡から粘土やローム等を何層にも重ねて叩き締めながら積み上げた版築層を確認しました。調査写真や記録した断面図を見ると、版築層が2段になっていることが分かります。


また、大型の柱跡が3基見つかっており、「本城住居絵図」(光西寺蔵)に記されている北門跡と想定されます。
※下の写真に写っている石碑の位置は現在のものと異なります。


本丸御殿の台所の基礎遺構を検出
川越城の本丸御殿は、儀礼や政務を執り行う公的な場であるだけでなく、城主たちが私生活を送る場でもありました。この場所は、御殿の中の台所にあたります。「本城住居絵図」(光西寺蔵)によると、本丸御殿の北側には、「料理之間」や「料理人詰所」、「菓子方詰所」とされる部屋や井戸等が描かれており、炊事を行っていた場所と推測されます。
発掘調査では、この台所の中でも、「土間」と「中間部屋」、その南側の廊下の基礎と思われる遺構が18基見つかっています。


本丸御殿玄関前の施設の基礎遺構を検出
「本城住居絵図」(光西寺蔵)によると、本丸御殿の玄関前には、腰懸、馬建、前之門、駕籠部屋、塀重門等がありました。発掘調査では、これらの施設の礎石と思われる石や、塀重門と考えられる門の基礎を検出しました。


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