令和7年12月27日食中毒事件の発生

ページID1020157  更新日 2025年12月27日

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食中毒事件の発生について

事件の概要

令和7年12月19日金曜日、20日土曜日に川越市内の飲食店『有限会社花いち』を利用した2グループから、食中毒症状を呈している旨の連絡が12月22日月曜日、23日火曜日に川越市保健所に連絡がありました。

川越市保健所では、関係自治体の協力を得ながら、患者、施設等の調査を行い、原因究明に努めてきました。その結果、12月27日土曜日、食中毒と断定し、当該営業者に対して3日間の営業停止処分を行いました。

患者の状況

  • 喫食者:11名(4グループ)
  • 発症者:10名(26〜87歳)
  • 症状:吐き気、嘔吐、下痢等
  • 喫食日:令和7年12月19日金曜日及び12月20日土曜日
  • 初発日時:令和7年12月20日土曜日22時30分
  • 喫食メニュー:海鮮丼、ねぎとろ丼、エビフライ等

 なお、患者は全員快方に向かっています。

 

病因物質

ノロウイルス

原因施設

営業者:有限会社花いち 川島 大和

所在地:埼玉県川越市大字大袋650番地 2-1

屋号:有限会社花いち

営業の種類:飲食店営業

行政処分

  • 処分決定日:令和7年12月27日土曜日
  • 営業停止期間:令和7年12月27日土曜日から令和7年12月29日月曜日まで

 なお、同施設は、令和7年12月25日木曜日から営業を自粛しています。

 

指導内容

川越市保健所は営業者に対して、食中毒の再発防止を目的に、施設の消毒を指示するとともに、従事者への衛生教育等を行います。

原因施設として決定した理由

  1. 12月19日金曜日及び12月20日土曜日、当該施設で食事をした11名のうち、10名が12月20日土曜日22時30分から12月23日火曜日1時にかけて発症していることが確認された。
  2. 患者10名の共通食は、「有限会社花いち」での食事に限定されていた。
  3. 患者10名の主症状及び潜伏期間が、ノロウイルスのものと一致していた。
  4. 従事者3名、患者8名の便からノロウイルスが検出された。
  5. 潜伏期間内に患者間で感染症を疑う事実がなかった。

ノロウイルス食中毒について

  1. ノロウイルスとは
    ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。ノロウイルスは、感染力が強くアルコールや逆性石けんが効きにくいと言われています。
  2. 症状
    潜伏期間(感染から発症までの時間)は、約24~48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し後遺症もありません。しかし、体力の弱い子供やお年寄りなどでは、重症化することがありますので、早めに医療機関を受診してください。
  3. 原因食品・感染源
    • (1)二枚貝
    • (2)感染者を介して汚染した食品
    • (3)感染者の便や嘔吐物
  4. 予防のポイント
    • (1)下痢、嘔吐等の症状や風邪に似た症状がある場合は、食品の調理に従事しないようにしましょう。
    • (2)石けんを用いる等して、手をよく洗いましょう。
    • (3)調理器具や調理台は、十分に洗浄・消毒を行いましょう。
    • (4)二枚貝の取扱いには、十分に注意し、中心部まで加熱調理(85℃から90℃で90秒以上)を行いましょう。

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