市販薬のオーバードーズ(ODもしくは過剰摂取)について
1 オーバードーズって何?
薬を、決められた量を超えてたくさん飲んでしまうことを「オーバードーズ(Overdose)」といいます。
特に最近、市販のかぜ薬や咳止め薬などを、かぜや咳の症状を抑えるためではなく、感覚や気持ちに変化を起こすために大量に飲むことを指して、「オーバードーズする」「ODする」などと言われています。
薬を飲み続けるうちに、それまでの量では効かなくなり、量や頻度が増えたりします。
それでも飲み続けると、薬への依存が起こり、自力ではやめられなくなることがあります。
オーバードーズの影響で肝障害などの身体状態が悪化したり、最悪の場合は死亡する場合もあります。
また、大麻や覚せい剤などの違法薬物への依存のきっかけにつながることもあります。
2 オーバードーズをしてしまうワケ
10代、20代の若い世代を中心にオーバードーズをする人が増加しています。
背景には、「つらい」「嫌なことがあった」「なんだかモヤモヤしていた」といった気持ちがあり、そんな気持ちを変えられる、と市販薬に頼ってしまうことが考えられます。
不規則な生活習慣、勉強へのプレッシャー、学校でのいじめ、家庭での虐待などで感じている「つらい気持ち」や「ストレス」があり、その苦痛を和らげるための手段としてオーバードーズをすることも考えられます。
3 1人で頑張り続けないで…
危険なオーバードーズより、つらい気持ちや嫌な気持ちを軽減できる他の方法を探しましょう。
例えば、誰かに話してみませんか。
身近な友だちや先生や家族には話しづらい、そんな時は、専門家が話を聞いてくれる相談窓口もあります。
勇気がいるかもしれません。
でも、誰かに話すだけでこころが少し晴れることもあります。
4 ご家族や周囲の方へ
ご家族や周囲の方は、小さな変化を見逃さないように、顔色や言動に注意しましょう。
食欲がなかったり、元気がなかったりしたら、声をかけてみましょう。
問い詰めるのではなく、傾聴することが大切です。
相手の声に耳を傾けてうなづき、心を開き、何でも話せる関係を築くことが肝心です。私は、あなたの味方だよとアイメッセージを送りましょう。
焦らず、根気よく、そして、暖かく見守る姿勢を崩さず、安心、安全な居場所になるように心がけましょう。
わからない事がありましたら、専門家に相談できる窓口もあります。
5 相談窓口
- 川越市保健所 保健予防課 精神保健担当
電話 049-227-5102(平日8時30分から17時15分まで)
- 埼玉県こころの電話(埼玉県立精神保健福祉センター) 電話 048-723-1447(平日9時から17時まで)
- いのちの電話(社会福祉法人埼玉いのちの電話 一般社団法人日本いのちの電話連盟)
電話 048-645-4343(24時間365日)
電話 0120-783-556(毎日16時から21時まで・毎月10日8時から翌日8時まで)
- ♯いのちSOS(NPO法人自殺対策支援センターライフリンク)
電話 0120-061-338(24時間対応)
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・ チャイルドライン(外部リンク)
18歳までの子ども専用。電話やチャットで相談できます
6 もっと知りたい方へ
- 川越市薬剤師会では、市内小中学校を対象に薬物乱用防止教室の出前講座を実施しています。
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このページに関するお問い合わせ
保健医療部 保健予防課 精神保健担当
〒350-1104 川越市小ケ谷817番地1
電話番号:049-227-5102 ファクス番号:049-227-5108
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