齋藤研 《旅》

ページID1013662  更新日 2024年11月29日

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写真:旅


1998年(平成10)
キャンバス、油彩 89.5cm×72.0cm

数々の家と風景が描かれ、下部には貝殻がちらほらみえる。これは画家が1995年にアメリカを3ヶ月かけて旅したときに見た街並みをモチーフにしている。レンタカーを借りて東海岸から西海岸、また西海岸から東海岸へと走る中で見た風景であった。それが画家独自の手法で、街並みを切り取っては重ね、切り取っては重ねるという具合に画面上部からつなげて描かれている。下部には赤地に金箔が施され、そこに描かれている貝殻は画家がよく描くモチーフの一つである。

川越市在住の画家であるが、幼少期から少年時代を疎開先の福島県福田村(現・新地町)で過ごした。その近くには海があり、おそらく貝殻はよく触れ合ってきたモチーフであるのだろう。色彩のコントラストと繊細で細かい筆使いが特徴の作品をお楽しみいただきたい。

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