第1回:株式会社ビー・エム・エル(市長が動く!元気もりもり企業訪問記)

ページID1018006  更新日 2025年6月23日

印刷大きな文字で印刷

令和7年5月28日(水曜日)に森田市長による企業訪問事業「市長が動く!元気もりもり企業訪問記」の第1回目として、川越市的場にある株式会社ビー・エム・エル 総合研究所を訪問しました。

今回の訪問では、近藤健介代表取締役社長をはじめとした社員の皆様方から事業内容についてお話をいただいた後、総合研究所の施設内を見学しながら検査事業についてのご説明を受けました。

事業内容

総合研究所の全景の写真
総合研究所の全景
(出典:株式会社ビー・エム・エル)

昭和30年に設立された株式会社ビー・エム・エルは、日本の医療業界において臨床検査部門でトップクラスのシェアを誇る企業であり、令和7年に設立70周年を迎えます。本社は東京都渋谷区に所在していますが、川越市的場に所在する総合研究所は、同社の中心的な検査・研究機関として昭和60年から40年間にわたり稼働し続けている施設です。

同社は、主に臨床検査の受託業務(内分泌、血漿蛋白、生化学、ウイルス、免疫血清、血液、細胞性免疫、細菌、病理組織等)を取り扱っています。同社が取り扱う検査項目は4,000項目以上と幅広く、総合研究所だけでも1日で最大20万人分の検体検査が可能なほどの受入体制が整備されており、日々全国各地の医療機関等から検査依頼を受けています。

川越市も、同社からがん検診関連臨床検査業務やコロナ禍におけるPCR検査業務等にご協力をいただいた実績があります。また、市では令和4年に同社からいただいた寄付金を活用し、救急車の購入や、電気自動車充電ステーションの整備を行いました。このように、これまで医療分野だけでなく、様々な場面で市政にご貢献をいただいております。

施設見学

総合研究所新棟(6期棟)の写真
総合研究所新棟(6期棟)
(出典:株式会社ビー・エム・エル)

既存の検査棟と、令和7年1月に稼働お開始したばかりの新棟(総合研究所6期棟)を見学させていただきました。

施設内では様々な検査機器が並び、検査業務の自動化が進められていました。全国各地から大量に寄せられる検体は夜間に総合研究所に届きますが、翌日の朝には検査結果を出せるよう、専用の装置により正確かつ効率的に分注・分析作業が進められます。


自新棟に導入された自動分析システム「シンフォニー・ヘマトロジー」(左)と検体運搬ロボット(右)の写真
新棟に導入された自動分析システム「シンフォニー・ヘマトロジー」(左)と検体運搬ロボット(右)
(出典:株式会社ビー・エム・エル)

職員の方から説明を受ける市長の写真
 職員の方から説明を受ける森田市長

新棟は、既存棟の臨床検査体制が拡張された施設です。既存棟と連動して一連の検査工程の一端を担うほか、新たな機器の導入などにより新棟独自の検査項目を扱っています。また従業員の研修施設も備えられていました。

新棟も既存棟同様にオートメーション(機械やシステムによる作業工程の自動化)が推進され、検査工程の効率化が図られていました。既存棟と新棟は隣接しており、渡り廊下で接続されていますが、検体の仕分けや運搬はロボットが自動で行っているそうです。


職員の方から説明を受ける森田市長と近藤代表取締役社長の写真
職員の方(左)から説明を受ける
森田市長(中央)と近藤代表取締役社長(右)

また、臨床検査の行程に質量分析装置を取り入れ、検体の分析作業の一部を自動化した結果、これまで作業時間に半日程度要していたものが、10分程度までに短縮されたと伺いました。

また、新棟の外壁には太陽光パネルが設置されるなど、環境負荷低減にも取り組まれているほか、各種災害への対応策として免震化構造や非常用電源装置が取り入れられるなど、現代において重要視されている「サステナビリティ」を意識した特徴が見受けられました。

近藤代表取締役社長との対談

近藤代表取締役社長ほか執行役員の皆様と市長が対談している様子の写真
近藤代表取締役社長(奥側左から3番目)ほか執行役員の皆様と対談

研究所見学後、改めて事業内容に関するお話を伺いました。

Q:社名の由来は?

A:昭和30年に「株式会社相互ブラッドバンク」として設立した後、昭和51年に社名を「株式会社相互生物医学研究所」(英文名はBIO MEDICAL LABORATORIES)に変更し、さらに平成元年に、英文名のイニシャルをとって「株式会社ビー・エム・エル」としました。

 

Q:貴社の検査体制にはどのような特徴や強みがありますか?

近藤代表取締役社長の写真
近藤代表取締役社長

A:研究所設備のDX化やオートメーション化を進めるなど、検査の取り違えなどといった作業ミス防止のために日々工夫を凝らしています。

また、最新の技術を積極的に導入し自動化を推進している中でも、特殊な検査等においては人の目でのダブルチェックを行うことを心掛けて、検査の迅速化・精度向上を図っています。その成果として、病理学検査(がん検査等)は99.9999%の精度を誇っています。

 

Q:新棟と同時期に稼働された、Labcorp(ラボコープ)棟を共同運営しているLabcorp社とはどのような関わりがありますか?

市長の写真
森田市長

A:国際共同治験事業で協働しています。弊社にも国際共同治験を所管する部門があるのですが、米国のLabcorp社と連携することでサービスの強化を図っています。

新しくできたLabcorp棟は、元々総合研究所の既存棟にあった専用ラボの設備を拡充したものです。研究所の職員の中には外国人もおり、扱う書類は英語表記のものが多いのですが、最近では日本語に精通した外国人職員も増えています。

 

Q:川越市在住の従業員はどのくらい在籍していますか?

A:弊社で働く全従業員の1割程度が川越市に在住しています。また、総合研究所の敷地内に保育園を設置し、職員の仕事と育児の両立をサポートしています。

おわりに

玄関前で撮影した集合写真
玄関前で記念撮影

普段見ることのできない研究所の現場も見学させていただき、臨床検査部門における最先端の事業に直に触れることができ、大変貴重な時間を過ごすことができました。

ご協力を賜りました株式会社ビー・エム・エルの皆様方に心より感謝申し上げます。

「市長が動く!元気もりもり企業訪問記」とは

「市長が動く!元気もりもり企業訪問記」ののぼり旗のイメージ画像

 

都心から30km圏内に位置する川越市は、充実した鉄道・道路交通網を有するなどポテンシャルの高い都市として、多くの企業が多様な業種にわたり事業を展開し、本市の産業を支えています。

この「市長が動く!元気もりもり企業訪問記」では、こうした市内産業の活力を支える地元企業を市長が直接訪問し、その企業の取り組みや魅力を広く発信していきます。

地元を支える企業の取り組みに注目し、市内産業の発展に向けて応援してまいります!

この情報はお役に立ちましたか?

お寄せいただいた評価はサイト運営の参考といたします。

このページの情報は役に立ちましたか?
このページの情報は見つけやすかったですか?

このページに関するお問い合わせ

産業観光部 産業振興課 企業立地推進室
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-5934 ファクス番号:049-224-8712
産業観光部 産業振興課 企業立地推進室 へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。