第6回:アドラゴスファーマ川越株式会社

ページID1015997  更新日 2025年1月17日

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令和6年7月16日(火曜)に市長の川越きらり企業訪問第6回として、川越市南台の川越狭山工業団地内にあるアドラゴスファーマ川越株式会社を訪問しました。会社の概要説明、工場見学のほか、黒米正憲取締役川越工場長ほか社員の皆様と意見交換をさせていただきました。

ドイツに本社を構えるアドラゴスファーマグループは、日本市場における医薬品製造受託を推進しており、令和5年3月川越製薬株式会社を買収し、日本の基幹工場としました。 川越工場から20億錠供給を見据え、事業強化に取り組んでいます。

社名の「アドラゴス」は、古代ギリシャ語のadra(素早い・迅速な)+gos(統合・チーム)から由来しているそうです。

アドラゴスファーマ川越株式会社外観の写真
アドラゴスファーマ川越株式会社外観

工場見学

無菌製剤(バイアル、シリンジ、アンプル、ペン型製剤)の検査・包装部門 自社で目視検査員認定制度を定めており、検査員による無菌製剤の検査を行っています。 検査工程では、液剤や粉末剤の内容物への異物の混入の有無や、容器に傷や汚れなどがないか、外観も検査をしています。

検査包装ラインでは、箱の自動組み立てをはじめ製品および説明書の挿入を機械で行っています。 このラインでは、個体差を数グラム単位で測定しています。また、最終的には人の目による検査を行った後、製品出荷用の梱包を行っています。

無菌製剤の検査では、社内認定制度により検査員の検査精度の向上を図っています。一方で目を酷使する作業となるため、目を休める時間を計画的に定めているほか健康管理にも配慮がされています。

写真:工場見学
福島川越工場生産統括部輸入無菌製剤部長より説明を受ける川合市長

写真:工場内部
屋代川越工場生産統括部輸入無菌製剤部包装グループマネジャーより説明を受ける川合市長

写真
黒米取締役川越工場長と意見交換

写真:対談の様子
黒米取締役川越工場長(奥側中央)ほか社員の皆様と対談

Q&A

Q.働いている方は、製薬会社ということで薬学部出身者が多いのですか。

A.薬学部出身者は25名くらいです。理学部、農学部、工学部など理系が多いですが、他の学部出身の者もいます。

Q.御社の強みやセールスポイントはどこですか。

A.製薬会社として長い歴史を有していることから、技術力と品質基準は高く評価されています。また、アドラゴスファーマの前はサノフィというフランスの会社が親会社であったことから、英語を話せる人材が多いです。

Q.勤務時間はどのようになっていますか。

A.生産現場は、シフト制勤務制を採用しており、2交代勤務となっています。

Q.川越に工場がある利点は何ですか。

A.この場所は、高速道路や幹線道路が近くにあり、物流面で有利です。また、地盤も強固でありとても良い場所と考えています。

Q.今後の事業展開について教えてください。

A.固形製剤製造については、20億錠/年(800万錠/日)の一貫製造、アンプルについては、6000万本/年(25万本/日)の検査・包装体制を見据えています。

Q.今後の行政に期待することはありますか。

A.生産量の拡大に伴い工場の拡張を行います。それに伴い、順次増員を計画していますので、優秀な人材の雇用について、お互いに協力をしていければと考えています。


検査

Q.バイアルに入った粉末の製剤も機械で検査できますか。

A.弊社では導入していませんが、機械での検査もできます。

Q.大人数の方が目視検査を実施されているようでしたが、人による検査のスピードよりも速く検査ができれば、機械で検査をすることもあるのでしょうか。

A.機械検査の導入も検討していますが、人による検査と機械による検査、それぞれ良いところがあると思っています。 アンプル、バイアルおよびシリンジなどは、アンプルケース部、キャップ部、内包されている薬剤など形状が個々に異なっているため、機械の検査でできない部分については、人による細心の注意を払った目視検査を行っています。

包装

Q.2交代勤務で夜の24時00分までのシフト勤務を実施していると伺いましたが、すべてのラインで実施しているのですか。

A.ラインによってシフトは異なっています。固形製剤包装工程では、24時までのシフトとなっています。

Q.機械がトラブルで停止してしまうことはありませんか。

A.ごく稀にありますが、長期休暇前等を利用してメンテナンスを行い、そのようなトラブルを未然に防いでいます。

Q.かなりの電力を使うようですが、万一停電したときにはどうするのですか。

A.アンプル剤など温度調整が必要なため自家発電が2カ所あります。 治療薬が必要な方の命を預かっているということを念頭に置いて、製品の不足が生じないよう、社員は、日々研鑽を積み業務に従事しています。

集合写真
黒米正憲取締役川越工場長(中央)を囲んで

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